子供のいない人生 | 京都還暦男のシングル暮らし

京都還暦男のシングル暮らし

京都在住歴40年以上。2024年の2月で還暦です。これから終活。日々の出来事を綴りたいと思います。

うちに来てくれるマッサージの人が、言っていました。

 

「俺は結婚していなかったら、もっと自堕落な人生になっていたと思います」

 

彼は結婚なんか一生しないつもりでいたのが、成り行きで結婚して、息子ができました。今でも経済的には苦しいみたいなのですが、子供がいるから頑張れると思っているみたいです。

 

前にお世話になっていた鍼灸師の先生も、最初は一生結婚しないつもりでいたのが、なんとなく結婚して、子供ができてみたら娘にベッタリの親バカお父さんになってしまいました。

 

その先生もお金がなくて、奥さんとは喧嘩ばかりしていたみたいでしたが、娘は可愛くて仕方がない。奥さんは元々東京方面の人で、その先生は一生京都で暮らすとおっしゃっていたのですが、奥さんが京都の水が合わなくて、東京に仕事を決めてしまったので、しかたなくついていきました。

 

「奥さんだけだったら、別れてもいいんだけど、娘と引き離されるのはつらいから」

 

こういう時が男はつらいですよね。

自分が収入がないとなると、奥さんの言いなりにならざるをえなくなる。

別れたら、子供は奥さんのものになる。会わせてもらえるかどうかわからない。

 

僕はそういう男の不利な部分がどうしても受け入れられないんです。

僕は元々女性の方が得だと思っているし、女性に酷い目にあわされてきているから、女性のために自己犠牲なんてしたくない。

 

それもあって、結婚はしなかったし、子供ももちろんいません。

 

今60歳を目前にして、家族のいる人よりも食費とかは贅沢できるんだけど、なんとなく物足りない。

自分の人生に後悔があるわけではないけど、なんとなく人生をちゃんと生きていないような気持ちでいます。

 

それは子供がいないせいなのではないかと時々思うんですよね。

 

何か大事なものを無くしたのかも。

でも、人生なんて、全てを得られるわけじゃないですからね。