昨日は『Perfect Days』という映画を見ました。
久しぶりに大きな感動を得た映画でした。
役所広司が演じる主人公は、掃除の仕事をしています。
黙々と仕事をしていて、仕事っぷりは真面目です。
どうやら独身のようで、昭和レトロな、安アパートで暮らしています。
どうやらお風呂もついていないみたいで、彼が銭湯に行く場面が何度か挿入されます。
女性関係も、石川さゆり扮する飲み屋のママに多少は関心はあるみたいですが、ほんのほのかな思いのみです。
途中で、若い女の子が出てきて、前の奥さんとの子供なのかとも思うのですが、どうやら姪っ子みたいです。
彼の淡々とした日常が綴られていて、『パターソン』を彷彿とさせます。
僕はまさにこの主人公みたいな生き方をしてきています。
60間際になって、結婚歴もなく、ただ黙々と自分の世界だけで生きてきた俺。
そのことにコンプレックスはあります。
やはり、世の中の人はまだまだ女性がいてこそ、男は幸せなのだという伝統的な考えに囚われている人も多いからです。
この頃、少し変わってきたとは思いますが。
僕と似たような男の役を僕のご贔屓の役所広司が演じてくれたことを幸せに思いました。
自分が同一化できる男性が見つかったような気持ちになりました。
この主人公は古本屋で本を買って、読書するのが趣味みたいですが、感心したのは部屋が綺麗だということ。
畳2部屋の安普請ですが、ゴミもなく綺麗さっぱりと整理されているのです。
この部分は見習わなくては!と思ったりもしました。
この映画、レンタルが始まったらもう一度見たいと思っています。