自己評価が低いせいで、自分に自信を持てずに恋愛に消極的になひとみ。自分には魅力がない、と感じているせいで、出会いのチャンスを逃している。

また過去の恋愛がトラウマになっているせいか、新しい出会いに対して臆病になっている部分も、失恋した痛みや男性に襲われた経験で男性不信になっているひとみ。

そんなひとみに純子は友人として励ます。



でもさ、過去は変えられないんだよ。今のひとみに必要なのは過去から学んで、前を向く勇気。


 
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うつ状態のひとみに純子は決まって犬のラテアートを施して差し出す。

それを見るたびひとみは微笑むのだ。




そして、ひとみは結婚した。

相手は大学で知り合った2歳年上の人、その人のことを話すとひとみはこれ以上ないくらい幸せな表情になる。

友人が幸せになれば純子も嬉しい。





「次はおれと純子だな」

カウンターの定位置に座る婚約者が歯を見せて笑う。昔から好きだった純子の大好きな表情、でも………

「こないだのオーディションはどうだったの?」

「ダメだった………」

「それじゃまだ籍は入れられないね」

天野司が声優として軌道にのったら婚姻する。だけどそれはまだまだ先になりそうだ。