暇なので佐竹哲郎としりとりをすることになったひとみ
「まずはしりとりの“り”ね」
「リス」
「スイカ」
「カシス」
「え、また“す”?…………ス……スルメ」
「メス」
「どうして"す"ばっかりなの?」
ひとみに見つめられ哲郎は顔を赤くして答える
「仕方ないだろ…ひとみに"好き"って言わせたいんだから」
「えっ!?じゃあ…えっと…す、好き………」
その瞬間哲郎はひとみの手を強く握り、
「俺もひとみのことが好きだ!!」


そこで目が覚めた。
昨日、ずっとひとみにどうやって自分の思いを打ち明けるか考えていたせいで、夢を見ていたようだ。
夢の内容は詳しく覚えていないがひとみがものすごく可愛かったのは覚えている。
高校卒業まで半年、それまでに彼女にプロポーズするんだ。
哲郎は窓の外を眺めた。