日比野朗には病みつきになる料理がある。
それは…………
深夜0時を過ぎた頃、寝室を抜け出しキッチンに入り、冷蔵庫を開ける。
取り出したのはマヨネーズ、そして冷やご飯。
ご飯をレンジで温めたあとその上からたっぷりのマヨネーズをかける。
シンプルだけどおいしい、それでいて背徳感を感じるマヨライス。
しかも、これを食べたくなるのは決まって夜遅くなのだ。こんなのを深夜に食べていたから朗は肥満化したといっていい。
ヘルシーよりもジャンクな食生活を取って太く短く生きることをモットーとしている朗にはダイエットという概念なんて存在しない。
食べているときが生きている証なのだ。
そんな幸せにひたっている朗は何者かがキッチンに入って来たのも気づかない。
「アキラ、なにしてるの?」
「!?」
声がした方を見るとルチアの姿、不思議そうな表情で飯を食う夫を見つめているのが、やはり可愛いと内心思ってしまう。
「なんでこんな時間にご飯を食べてるの?」
ルチアが朗の手にある大きめの茶碗を見つめる。すでに半分以上無くなっている。
「どうしてマヨネーズでご飯食べてるの?」
「そりゃうまいからだよ」
「わたしも食べてみたい」
「えっ!?」
ルチア自分の茶碗を出してご飯を入れ、レンジで温める。そして、朗から受け取ったマヨネーズをのせる。
妻の初マヨライスを見守る朗
そして
「ウマイ!こんなのはじめて。」
「そうか、そんなに喜んでくれるなんてな。」
朗は自然と笑みがこぼれたし、彼女と結婚してよかったと心の底から思った。
マヨネーズが必須の食べ物は?
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