楽しすぎて時間を忘れる

 

 

ひとみの結婚式が終わり、菊地英治は相原徹を誘って行きつけの居酒屋にやってきた。


 「ひとみの旦那さんいい人だな。彼ならひとみのことを幸せにしてくれるな。」

英治が一気にチューハイを飲む。

ひとみの人生を例えるなら絶望という言葉がしっくりくる。パワハラからのいじめ、そして不倫からの裏切りの果ての自殺未遂、その後の壮絶なうつ病で精神的にボロボロだった彼女だったが、犬たちとのふれあいで少しずつ生きる気力が見いだされ、そして大学の頃に知り合ったという恋人と晴れて結婚となった。

中学の頃からのなかまたちは大人になってそれぞれの道を進んでいる。中には結婚して所帯持った者もいる。それでもぼくらの縁が切れたわけがない。ふとしてことでぼくらは会ってたわいもない話をする。そんな関係がとても愛おしい。


 

 

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