「見てたのか?」
冴子は黙ってそばを立ち去ろうとした。
英治は彼女の腕をつかんだ。
「最後まで聞いてけよ・・・・・・」
英治の目はいつになく真剣な目だ。冴子はじっとみつめた。
冴子の澄んだ瞳に見つめられると心臓の鼓動が早くなり、呼吸も乱れてくるので思わず目をそらせるが今日だけはそうはいかない。
「ひとみからの告白・・・・断ったんだ。おれが心から愛しているのは冴子・・・君だけだから。」
そういって冴子の唇にそっとキスをする。