「純子って相原と付き合っているんだよな」
いつの頃からかみんなの間でそういうことになっていた。
学校で二人だけでいると誰かが冷やかしに来ていた。
男子が工場に立てこもったとき、トランシーバーから聞こえてくる相原の声を聞くだけでホッとした。

「相原はいいな心配してくれる彼女がいて。」
「だったら痩せろよ!デブ」
笑い声が工場内に響く。

つかず離れずただ一緒にいるだけの関係。
誕生日にはプレゼントを上げ、バレンタインにはチョコをあげる。
見ててほほえましいそんな関係。
そんな関係に変化ができたのはルミが相原に送った手紙。
内容は好きだからお兄さん代わりになってくださいというものだった。
それ以来純子はルミはもちろん相原からも距離を置くようになった。

「最近、相原くんとはどう?」
ひとみがはなしかけてきた。
「う~んぼちぼち・・・・」
「なんか煮え切らないね。どうしたの?」
ここ最近の事を友人に洗いざらい話すと、つかえていたものが取れたようなそんな感じがした。
相原徹という人間は確かに好きだ。でもそれは恋愛とは違う好きという感情、それを周りが勝手にカップルにはやしたてたのだ。