![DSCF2985.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20201130/12/chris-matsumura/47/88/j/t02200165_0320024014859327061.jpg?caw=800)
篠山紀信さんが撮影した、死の前の三島由紀夫さんのアメリカで発売された写真集がアメリカから届きました。
日本では発売未定のこの写真集は、写真集の共演者で美術家、作家の横尾忠則さんの言葉によれば『三島劇場』を撮った篠山紀信さんの作品ということで、
なるほど・・・と思いました。
篠山さんの世界ではなく三島由紀夫さんの世界の写真集。
描かれている内容は別として写真はとても美しいわけですが、
あの出来事から50年経った今だから、冷静に芸術作品として見られているのかも・・・という感じがします。
つまり、思想がどうか…とか・・・そういうことを深く考えないで、あるフィクションとして見るならば美しい写真の数々…三島文学の写真版として理解し、個人的には拝見しました。
人生の結実を決心していた三島さんに対して失礼な言い方かもしれませんが・・・そう言う他に言い方はないとするべきだと私個人は思います。
今、空の上の三島さんが、50年後の日本、世界を見て・・・同じことをしたか・・・ということはわかりませんし、考えるだけ野暮でもありますが・・・。
生に対しての価値観は人それぞれですが、凄い方だったと思います。
ちなみに篠山紀信さん撮影の作品として、25年前に三島由紀夫さんの自宅の写真集も出版されています。
時が止まったその自宅の写真。
この自宅も三島作品だと思います。
過ぎ去った時代・・・生き続けなければわからなかったこと・・・いろいろ考えさせられます。
また、後ほど。