以下は、私なりの解釈で書かせていただきます。
建築家の安藤忠雄さんの新国立競技場に関する会見が開かれライヴで拝見しましたが、
ひじょうによくわかる会見でした。
早く言えば、私がずっと申し上げてきたとおり、
リーダーシップのある方が、どなたもいなかった…ということです。
安藤さんの役目は、民主党政権と自民党政権の狭間で、デザイン選定という段階で終わっていて、
その後の経緯につき一切の相談も報告もなかったということです。
しかしながら、これだけの予算になってしまっていることに関して、心苦しいとおっしゃられていました。
やはり、公共事業を進行する際の考え方に大きな人間としての欠陥が、
それぞれの担当者の方にあり、誰1人として、問題視せず、解決しようと努力してこなかったということでしょう。
謙虚さが全くない公共事業ということです。
わかっていたのに、リーダー不在の中で国立競技場を取り壊してしまった。
しかし、場所はそこしかなかった…。(オリンピックを勝ち取るために)
そして、ザハ・ハディド氏のデザインを決定した背景には、
彼女のデザインが、東京オリンピックの実現に不可欠だったという苦しい胸の内もよくわかりました。
リオの悪夢を見るわけにはいかなかった…ということ。
しかしながら、やはり、2520億以上の以上になぜなったのかの詳細を知っているのは、
安藤さんではありません。
デザインは、ザハ・ハディド氏で変えられないわけですから、
とにかく、金額の詳細部分まで示すことが、国民に対する誠意といえましょう。
あくまで、目標は、2020年の東京オリンピックです。
東京オリンピックは、絶対に大成功させなければならないのですから。