「スマートフォンがなくなった困る」
「そんな時代遅れな考え、信じられない」
「頭が固い」
「スマートフォンは、私の体の一部」
こんな街角の回答がある一方、
「親にお金を出してもらっているから学校はやめられない」など
様々な若者らしいと言えば、若者らしい回答を朝のテレビで拝見しました。
残念ながら、2つの番組しか見られていませんが、
この回答例こそが、信州大学の学長が懸念していたことだと思います。
つまり、なぜ「スマートフォンをやめますか、信大生やめますか」という入学式の話を学長がされたのかを理解していないということです。
これは、ネットの文章、マスメディアの伝え方、伝える側の文章能力、ネットの斜め読みによるものだと考えられます。
私も、この件に関しては、たいへん気になっていたので、
詳しい真意を知ろうと思っていました。
今朝の1つの情報番組で、より正確に学長のおっしゃられていたことがわかり、
信州大学の学長の考え方が、私がふだんからブログや自分の著者で申し上げていることとほぼ方向性は同じだと感じました。
平たく言えば、ネットに頼らないで自分で調べて、考えて、裏をとって考えていかなければ、
本当の正しいことは見えてこないし、見失っていることにさえ気づかなくなりますよということだと思います。
もちろん、その過程には学力以外の知力や判断力を養うという意味も含まれます。
これらのことについては、度々、申し上げていますが、
テレビのコメンテーター自体がスマートフォン世代、IT関係の方々がおられるため、
どうしてもも若者寄りの安易な発言しか発信されず残念に思っておりました。
スマートフォンやインターネットを否定しているのではなく、
使い方について、ある意味、最初の課題を生徒たちになげかけたのだと思います。
ただ、それが広告のコピー的な要素が含まれていて、
一部の若者の心には、バリヤを作ってしまったのかもしれません。
しかし、若者にすり寄る傾向がある世の中の傾向の中で、
入学式にこの学長は、大人としての役目をキチンと果たされているなと感動しました。
少なくともネットで軽々と匿名で発言している感覚の人間の言葉とは、わけが違います。
このことは、もっともっと若者を含めて議論すべきだと思います。
そしてこれは、もう待ったなしの日本の最重要課題の一つだと、私は思います。
こういうことこそ、テレビやラジオで時間を設けて議論すべきことではないでしょうか。