自宅に戻りまして、
「日本レコード大賞」を拝見しております。
年末には欠かせない音楽祭です。
歌のことも何も知らず、興味もなかった時代、
最初に記憶に残っている大賞曲は、森進一さんの「襟裳岬」(1974)です。
このあたりから、大晦日の夜は(当時)、音楽を聴くのが楽しみになっていきました。
この時期は、各テレビ局独自の音楽祭がふえていった時代でもあります。
フジテレビの「FNS歌謡祭」が1974年から
日本テレビの「日本テレビ音楽祭」が1975年から
テレビ朝日の「あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭」が1975年から
他にも「銀座音楽祭」「横浜音楽祭」「日本演歌大賞」などが、ほぼ同時期に始まりました。
これだけの音楽祭が同時期に始まったということは、
日本の音楽界が成長期で熱かった時期ともいえるでしょう。
この当時、「日本レコード大賞」には、「大衆賞」という賞がありました。
多くの国民から支持された歌手(アーティスト)に贈られる賞でしたが、
1976年の郷ひろみさんの受賞は、特に印象的でした。
涙、涙、涙の受賞だったからです。
これは前年度、当時、御三家といわれていた、西城秀樹さん、野口五郎さんが賞を受賞できたのに対し、
郷ひろみさんだけが賞に選ばれなかったという悔しさを晴らした涙でした。
私は、この郷ひろみさんの姿に感動して以来、ずっとファンです。
結果的には、レコード時代に、沢田研二さんの記録を抜いて、
もっとも長く連続でベストテン入り記録を作られました。
そんなことを思い出しながら「日本レコード大賞」を見ています。
とりあえず、最優秀新人賞は予想どおりでした。
大賞が楽しみです。