80年代では、既に賞レースのデータが全て出そろった時期でした。
新人賞レースは、特に初々しいアーティストの方々が、
一同ステージのうえ、あるいは客席で発表を待っていて、
その表情が、テレビに映される度、見ている視聴者もドキドキ。
今日は1981年の新人がどのような結果をむかえていたのか、
貴重なデータをご紹介しましょう。
賞レースの参考になるこの時期までのレコード売り上げのデータです。
1位・近藤真彦
2位・イモ欽トリオ
3位・ザ・ぼんち
4位・堀江淳
5位・エマニエル
6位・沖田浩之
7位・伊丹哲也&Side By Side
8位・山川豊
9位・真田広之
10位・Sky
1981年をあえて選んだのは、ひじょうに特徴があるからです。
実は1位と2位の間の売上の差はおよそ4倍。
つまり、近藤真彦さん一色の年だったといえます。
また、面白い歌がたくさんあった年。
一番、特徴的なのは、20位内に女性アイドルが一人もいないということです。
実は、11位に伊藤つかささんがいますが、
彼女はアイドル歌手というよりは、女優。
前年にデビューした、松田聖子さん、河合奈保子さん、柏原芳恵さん、岩崎良美さん,三原順子さんが、
頑張っていたので、各レコード会社から女性アイドルのデビュー自体が少なかったわけです。
つまりデビューしても切磋琢磨する相手もいない状況が生まれたということです。
新人賞争いに唯一入れた女性アイドルは、
沢田富美子さん、林紀恵さん、矢野良子さんぐらいでした。
ということで女性新人アイドル不在の年でした。
しかし隠れた中に後に大活躍される島田歌穂さん、日高のり子さんも
アイドル歌手としてデビューしていました。
果たして今年の新人賞は誰が獲得するのでしょう!