そう、東京の本社は非常に平均年齢が高かったが、
もうひとつ驚いたことがあった。

オフィスが静かなことだった。

支店の場合、営業場はハッキリ言ってうるさい。
常に場電(マーケットの状況を逐一本社のエクイティ部の人間が全店にコメント
している社内ラジオみたいなもの)が流れ、全員セールスの電話をしているし、
商いが成立したときや、年初来高値を更新したときなどには大きな声で、
「はい!!ソニー、15000円、売り!!」なんてのが飛び交っていた。


しかし、本社のオフィスはそんなことは無い。
僕のいた部署はまだ営業だったからそこそこ人の出入りもあり、
サウンドはあったが、機能部と呼ばれる完全内勤の部署などは
一人の電話の声が部内全員に鮮明に聞こえるような状況で、ただ、
キーボードをたたく音だけが聞こえるようなところだった。。

ハッキリ言って僕とゴン太君は浮いていた。
大きな声、支店ではOKだったカラーシャツ、若い子風の妙に動きのある髪型、
表情、話し言葉。

早速、全部注意された。それも伝令で。

部門のヘッドの役員が「あいつらなんだ?」とおっしゃったらしく、
それを受けた部長が次長に「なんとかしろ!」と、そして次長は、
教育係の部長代理さんに「お前の教育がなってないからだ!」と、
そして教育係は「てめーら、ここは、リィーテールじゃねえんだぞ!!」
と。

まるでスタッフサービスのCMみたい。。
イメージ 1
つづく。

イメージ 1

ふと周りを見回すと約200人が働くフロアーに
20代は僕とゴン太君の2人だけだった。。

でも、さすがに女の子は違うだろ?
新たな出会い?!に少しばかり期待していた不純な思いも
一瞬にしてかき消された(笑)。

女性陣は☆ALL30’s☆


20代のキャピ子は存在し得なかった。


理由は簡単で、経済学者?でもある僕が分析するに、
→失われた10年と言われた長引く証券不況で、会社の業績は低迷
→新規の採用を抑制
→従来は20代後半までに結婚して退職していた女性陣が晩婚化の
 影響もあり結婚せずそのまま勤務
→また、DINKSが増え結婚しても退職しないケースが増えた
→会社の人員が拡大するか、お局衆がご引退されるかしなければ
 キャピ子の採用はなし。
→一方、そういう環境なので若い派遣社員を採用して池に放しても
 ブラックバス(お局衆)に駆逐されて入れても入れても
 すぐに泣きながら退職の繰り返し
→だから派遣社員も装甲の厚い老練戦士たちを採用。
→ALL30’sは普遍なり

といった構図である。

時代は常に変わるものだ。

つづく。

イメージ 1

そうこうしているうちに僕らの指導をすることになっている先輩が
こちらにやってきて、僕らを部長のもとへ挨拶へ連れて行った。

「本日からお世話になります。○○支店から転属になりました。ユアンです。
 ○○支店ゴン太です。よろしくお願い致します。」

部長への挨拶を終え、次は部長が僕らを連れて、フロアの近くにいる偉いお方たちへ
の一通り挨拶に回った。

最近は大分スリム化・リストラがすすんでこれほどではないが、
当時、本社には部長よりも偉い人たちが沢山いた。

本部長、副本部長、グループ長、副グループ長、本部長付部長、
部長の上にはざっと10人くらいの人たちがいた。

「○○副本部長付部長xx参与?」
長い役職名に舌を噛みそうになった人。いや、方もいらっしゃった。


部長の下にも、部付部長という同じ部長級の職位のオジサンが何人も
いた。その下の課長に行き着くまでに沢山いた。
また、部員の半分は部長なんじゃないかと思ってしまうくらい沢山いた。。

これぞ!日本の高齢化社会の縮図!?

ふとあたりを見回すとフロアに20代はボクラだけだった。。。

つづく。