【文月を迎えて】
早いもので、今年も半分が過ぎた。
昨年10月、ふるさと加西の古民家を継承したが、今年3月15日には私個人は神戸市兵庫区から、法人（合同会社エヌシーシー）は大阪市北区から加西市に移転した。
この間、古民家の片付け、不動産や法人の変更登記、田畑山林の管理、農地の作付けなどに追われた。
捨てるのは簡単だが、壊れた家具などは修理し、既に役割を終えた家財も新たな利用価値を見い出して、できるだけ廃棄物を出さない古民家再生を心掛けてきた。
身内だけでなく、阪神間各地からのボランティアの皆さんに度々お助けいただき、何とかお客様をお迎えできるまでに母屋は片付いた。
お陰様で、先週、先代当主（私の父の従弟）の三回忌法要を当家で済ませ、ようやく一族に挨拶することができた。
今夏から順次改修工事に入るが、伝統的な建築技術を持った大工さんが年々減少しており、新築や建て替え以上に改修工事費がかかる。
その資金を捻出するために、私は今まで以上に働かなければならない。
私は資産を持たない都市生活を長らく続けてきたが、守るべき歴史や伝統や資産を引き継いで、私の人生が大きく変わってしまった。（笑）
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