北区長を務めたご縁で、この春まで丸9年間住んだ大阪市。
私は「大阪市歌」で謳われている矜持高き詞が好きだ。
中でも、民の経済的苦しさを知った仁徳天皇が3年間税金を免除した故事にちなんだ「民の竈にたつ煙」のくだりは、行政の長を離れた今でも私の思いと合致し、いつも歌う度に胸が熱くなる。
その信念があるからこそ、私は将来にツケを回さない形での「減税」をいつも公約に掲げている。
公募で大阪市歌が作られて100年、幾多の困難を克服しながら大阪市は西日本最大の都市に発展したが、一方で相対的に地位を低下し続けているのが神戸市であり兵庫県だ。
役人出身の知事や市長が60年以上も続くことに何も疑問を持たない政治家・市民・経済人の感覚が兵庫県のイノベーションを遅らせてきたと考えている。