【散歩】たみ散歩「東京・中野坂上」Vol.43 大小多くの神社仏閣がある由緒ある街を散策する!⑩ | たみ散歩~いつでもどこでも働ける、フリーランスという生き方~

【散歩】たみ散歩「東京・中野坂上」Vol.43 大小多くの神社仏閣がある由緒ある街を散策する!⑩

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引き続き、丸ノ内線と都営大江戸線の二路線が乗り入れる新宿へのアクセスが非常に便利な街「中野坂上」を散策致します(前回の記事はこちら)。

 


中野坂上にある曹洞宗の寺院「成願寺(じょうがんじ)」を散策したいと思います。



およそ600年のむかし、今の成願寺のあるところには、鈴木九郎という馬売りが住んでいました。そのころ、この成願寺のあたりは見渡すかぎりのススキの原っぱでした。九郎は荒れた土地を少しずつきりひらきながら、馬を育てていたのです。

 



山門を入ると、出迎えてくれるのが、ほほえみ観音。



食べもののない日が何日も続くような、たいへんまずしい暮らしでした。九郎の馬もやせていて、あまり高くは売れません。

ある日九郎はやせた馬を一頭つれて、千葉のほうの馬市に売りに行きました。その途中、浅草の観音さまにお詣りして、こんなお願いをしました。

「阿弥陀如来尊像」



「どうか観音さま、馬がよい値で売れますように。この馬が売れて、そのお金のなかに大観通宝がまざっていましたら、それはぜんぶ、観音さまにさしあげます」

「馬頭観音像」



大観通宝というのは中国のお金です。そのころは日本でも、中国のお金が使われていたのです。さて、そうして馬市に行くと、馬は思ったより、ずいぶん高く売れました。(これは観音さまのおかげじゃ)九郎は大喜び。ところが受け取ったお金をよく見てみると、みんな大観通宝だったのです。

成願寺の「本堂」です。



(これは困った。大観通宝はみんな観音さまにさしあげるといってしまった・・・)
 九郎は迷いました。約束どおり、観音さまにお金をあげてしまうと一銭も残りません。せっかく千葉まで馬を売りにきたのに、それではあんまりです。

「百観音堂」



でも九郎はこう思いました。(やはり約束は守らなければならない。馬が高く売れるようになどと願った自分がいけなかった。お金はしっかり働いて手に入れなければならないと、観音さまが教えてくださったのだろう)
 こうして九郎は、それまで以上に働いて、とうとう中野長者といわれるほどのお金持ちになりました。



しかし、思わぬ不幸がやってきました。大事に育てていた小笹という一人娘が、病気で亡くなってしまったのです。九郎の悲しみは、たいへん深いものでした。それで九郎はお坊さんになって名前を「正蓮」とかえ、家もお寺につくりかえて、立派な三重の塔も建てました。それが成願寺のはじまりです。

「六地蔵尊像」

 

それから600年ものあいだ、成願寺は仏さまをしたう人々の心とともに生きてきました。中野や新宿の方はもちろん、古くから奥多摩や山梨方面への道筋にあたっていましたので、たくさんの旅人が成願寺にお詣りしたといいます。幕末に活躍した新撰組の近藤勇も、家族を成願寺にあずけていたという記録があります。



数年前修復が施された成願寺のご開山さまのお像のなかから、古い小さな骨片がたくさん出てきました。これを東京大学名誉教授鈴木尚先生に鑑定していただいたところ、中年の男性とからだの弱い娘の骨ということがわかりました。鈴木九郎と夭折した小笹の遺骨にまちがいないでしょう。(成願寺HPより引用)

成願寺には大名・蓮池鍋島家の墓所があります。中野区在来の寺院の中で大名家の墓所があるのはここだけです。行ってみましょう。



蓮池(佐賀市東部)の鍋島家は、鍋島直澄が寛永16(1639)年、5万2千6百石を与えられ、佐賀鍋島家から分家したのが始まりです。



墓地の右の奥に鍋島地蔵とよばれる地蔵姿の墓碑があります。こちらがその中野区指定文化財に指定されている「鍋島地蔵」です。



成願寺はかつて佐賀の支藩であった鍋島家の菩提寺でした。鍋島地蔵は、この鍋島家にゆかりがある地蔵と言われています。

成願寺をお参りした後は、再び山手通りへ。おしゃれなバーがございました。

 

夜はここで酔っぱらって中野警察のお世話になりますかね。

大きな焼肉屋さんがございました。「焼肉ブルズ亭 中野坂上店

 




麻布十番BULLSの姉妹店のようです。そういえば、小生が住む街にそんなお店あったかもしれない。まだ行ったことないから今度食べにいってみようかなぁ。

今日はここでお終いです。次回はいよいよラストです。お次は「【散歩】たみ散歩「東京・中野坂上」Vol.43 大小多くの神社仏閣がある由緒ある街を散策する!⑪」をお届けしますのでお楽しみに!

 

 

written by たみと