花のことに関して、僕は全くの無知だけど、音楽に関しては、職業柄、少しは多く語れる。
だけど、語りだすと止まらなくなることもあるので、やめとこう・・・と思ったけど、少しだけw。

現在でも、レギュラーでクラブDJをしたりして、音楽を通して僕以外の人々とコミュニケートしている。
その時に好んでプレイする音源は、「アンビエント」や「チルアウト」などと呼ばれるものが多い。
それらは、基本的にとても静かな音楽たちで、かつ僕は聴く人のイメージを限定したくないので
歌(声)が入っていないインストものをほとんど用いる。
DJ歴は15年くらいになるんだけど、最近はとくに“作為”を感じさせない曲を好んで選ぶようになった。
そうである音楽とそうでない音楽の違いを言葉で説明するのはとても難しいけど
前者は、「作家の心の奥にある音をそのまま音楽にしたもの」であり
後者は、「作家の外側にある音を集めて構築していったもの」と言ったらいいかもしれない。
無作為の音楽を突き詰めていくと、自然の中で鳴り続けている音であることに気づき
例えば、朝方に雨の音で目が覚めたときの窓の外から入ってくる音響にシビれたりする。
ただ、僕の好きなアーティストたちは、そういう無作為の音を“作為的”に手を入れ
“より無作為”に再構築したものを表現する。

今日の写真の花は、活け終わった花を花器に深く考えず、手を入れずに差し込んだもの。
とてもきれいだったので、そう伝えたら
「自然なものを自然なままに入れると、何故かとてもきれいなものになる。下手に鋏を入れると、それが台無しになってしまうのだけど、上手くやると、この状態の良い部分が際立ってきて、さらに美しくなる」
というようなことを言っていた。

「音楽」と「花」は、とても似ている部分があると思う。






ドクダミの強い葉の色と、可憐な白い花のコントラストは
聴雨居に夏の到来を告げてくれます。(6月撮影)




牡丹の葉と桔梗
ワイヤーの籠 1500円

骨董市などで、聴雨居の商品を買い付けするときに僕がイメージするのは、妻の活ける花だ。
イメージをはっきりさせておかないと、買い付ける物に“ブレ”が出るから。
漫然と古いものが、それらしく陳列されているギャラリーにしたくないから。
かと言って、妻の好みに合わせて買い付けているわけでもない。
それ以上に、“花”というものがあまり分かってない僕がフォルムだけで選んだ古道具が
実は、花にとって使い勝手の悪いものであることもままある。
それを一つ一つ学んでいくことが、僕にとっての“花”に対する勉強だったりする。
そんな中、僕がその微妙なねじれ具合と色合いが大好きなワイヤー籠を壁に打ちつけ
妻が花を活けていた。
陰影も含めて、とてもきれいだと思った。
何よりも嬉しかった。




聴雨居は、北九州に位置している。
北九州は、僕の生まれ育った土地で、多分、この先も住み続けることだろうと思っている。
39歳の僕は、同じ回数だけこの土地の夏を経験しているんだけど
近年の夏に異変が起きているような気がする。
どうも、“夕立”の降る日が増えているような気がするのだ。
何かを調べたわけじゃないので、僕の記憶違いかもしれないけど・・・でも、やっぱり多いと思う。
降らない日よりも降る日が多いから。
温暖化によるものかどうか知らないが、夕立は嫌いじゃない。
激しく短時間打ちつけられる雨は、短距離を全速力で駆け抜けるランナーのようだから。

聴雨居に夕闇が降りてくるまでの短い時間、
妻は花を活け、僕は仕入れてきた古い木製の脚立の手入れをしていた。
子供たちは、別室で昼寝をしている。
とても静かな時間を際立たせるような突然の夕立。
庭の草花たちがいっせいに空を見上げた。

聴雨居は、花を売らない花屋です。
花を楽しむための様々なきっかけを演出出来ればと思っています。
そのツールの一つとして、また僕の好きなものとして、『古道具』があります。
興味のない人にとっては、がらくたであったりゴミであったりするものが
“見立て”ひとつで、とてもかっこいいものに生まれ変わるのが『古道具』のおもしろいところです。
色々な場所で開催されている骨董市に行っては、シビレるくらいかっこいい『古道具』を集めています。

古道具を花器に見立てて活けてもいい
古道具を置いた空間を際立たせる花を置くのもいい
“花”をテーマにした古道具を集めるのもいい

本日は、西日本でも有数の骨董市“筥崎宮大骨董市”でした。
久しぶりの開催ということで、暑いを越して熱いと言ってもいいくらいの猛暑の中
ものすごい人手でした。
朝9時から開催と告知されていますが、実際は、出店者の方々が入場する早朝6時から
続々と人が集まります。
8時には、近隣の駐車場が満車になるくらいの人の波で参道が賑わいます。

筥崎宮に着いたら、まず知っている出店者の露天に顔を出し、物色。
好きなテイストの品を、ばっくり金額交渉して購入します。
それから、すべてのテントを見て廻ります。

それにしても、今日は暑かった。
気持ちいいくらい汗が流れてくる。

いくつも収穫があったけど、今回の最大の収穫は、若い家具職人さんと知り合えたこと。
「大丈夫か?」と心配になるくらい安くかっこいいオリジナル家具を売ってました。
早速、数点、購入。色々と話を聞いてきました。
近い将来、自分のアトリエ兼ショップを持ちたいと思っているらしく、物件を探しているとのこと。
聴雨居の商品として置いてみたいなと思い、お願いしてみたところ、迷ってたみたい。
まずは、自分のお店で思っているのだろう。

今日、購入した棚等は、まずは自分用に使ってみます。
使ってみて、その使用感を含めて好きでい続けていたら、来月、再度お願いしてみようと思っています。

暑くてヘロヘロなので、戦利品の写真は、後日アップします。