独房の中での出口聖師 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

・大本教二代教主、 出口すみの証言

 

 ”(第二次大本事件中)刑務所の中で聖師さんは、退屈で退屈でなんにも遊ぶ道具もなし、ふっと見るとチンポがあったのでそれを玩具(おもちゃ)にしていた、と言っていましたが、先生はあんな人やから面白い話がたんとあります。息苦しく行き詰まった世の中だというが、何にもなけりゃチンポでも玩具になるのやから、物は考えようやな。聖師さんは三ツ児と同じで、体裁が悪いとか、こんなことをすると人が馬鹿にしないやろうかとか、そんな事など全然考えない人でした。キンタマの袋を両手でひろげて、金扇だといって人前であおいでみたり、虫やな。子供でもやたらにチンポをいじって遊んでいるときがあるが、あれと同じことです。これも刑務所の中での話やが、お尻をまくってチンポやキンタマをブランブラン振って、電燈の光で壁にその影を映して遊んでいたそうです。それが面白うて面白うて、キャアキャア言うて喜んでいたと言ってました。看守が咎めると、「俺が勝手に楽しんで喜んでいるのに、やかましゅう吐(ぬ)かすな」と大声でどなったので、皆が「どうした、どうした」と言って出てきたそうです。部長もきて、「どうしました?」と聞くと、先生は、「こ奴は俺のすることを直ぐグズグズ吐かしやがる。俺の気に入らんことばかり言うから大嫌いや」と言うと、部長は、「分かっとります、分かっとります」と言って翌日その看守を替えてしまったそうですが、とにかくそのキンタマふりの遊びが一番楽しかったと言っていました。”

 

           (「神の国」昭和25年9月号「鎖夏放言」)