コンピュータとナノ・テクノロジー ──労働の廃止 こういう時代へと近づいています。 | あやちゃんのブログ

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コンピュータとナノ・テクノロジー ──労働の廃止 こういう時代へと近づいています。

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この本の日本での初版は2001.7.1 ですので

もう23年前です。

そして、今ここまで来ています:

ChatGPTによって99%の医師が失業する!/外科医歴30年のアレクサンドル医師が語る | ラエリアン・ムーブメント:"前の”アジア大陸代表のブログ (ameblo.jp)

 

 

コンピュータとナノ・テクノロジー 

──労働の廃止  

 

もう間もなく、人間の脳の能力はコンピュータの能力に追い越されるでしょう。既に、最も優秀な数学者でさえ、現代のコンピュータより速く計算することはできませんし、記憶力も負けます。誰もコンピュータほど、正確に大量の情報を思い出すことはできません。  

 

人工知能とニューロン・コンピュータが発達するにつれて、コンピュータの 能力は創造性や新しい環境へ適用する能力も含め、人間の脳よりも無限に大き くなるでしょう。  

 

この人工知能が人類にもたらす最初の恩恵は、それが、想像できないほどの数の取るに足りない役人や、非生産的な雇用者に取って代わることでしょう。  

 

社会の経済機構はすべてが引っくり返るでしょう。第1段階として大々的な減税が行われ、人類の歴史上かつてなかった経済の発展が起こるでしょう。  

 

それから、ナノ・テクノロジーが登場し、工業から農業まですべての産業において、完全に人手に取って代わるでしょう。  

 

分子レベルで働く超小型のロボットを使えば、鉱物を採掘して抽出するのに炭鉱夫がいらず、工場でこの鉱物を加工するのに工場労働者がいらず、基本の 化学物質を農場で野菜や乳製品に変えるのに農夫がいらず、作物を植えたり家畜を育てる過程も省はぶ くことができます。  

 

これらのナノ・ロボットが、無限小の中で必要な原子や分子を組み立てて直接働くことで、私たちに必要なものをすべて作ってくれます。  

 

例えば鉄が必要な場合は、何十億ものナノ・ロボットを土の中に入れて、人 間の代わりに鉱物を抽出してもらえばいいのです。  

 

鉱物は自動的に工場へ運ばれ、コンピュータの中に入れられ、その中ではプ ログラムされたナノ・ロボットが、鉱物を精製して純粋な鉄を作ります。  

 

綿が必要ならば、最高品質の綿を作るのに必要な、正確な化学構造をコンピ ュータにプログラムし、通常綿毛に含まれる基本的な要素と化学物質を機械の 中に入れます。それからコンピュータが何十億ものナノ・ロボットに命令し、 それを完全な綿に変えるのです。  

 

鶏肉が欲しければ、鶏肉を構成する化学物質を別な機械に入れるだけで、美味しくて完全な品質の鶏肉が出来上がるでしょう。さらにその肉は、化学物質、 ホルモン、殺虫剤は全く使われておらず、穀物を与えて育てた最高の鶏肉と、 味も成分も完全に同じものです。同じことが魚・肉・果物・野菜、その他の食 べ物でもできます。  

 

食べ物はそれぞれに化学物質の構成が特有で、この構成をナノ・ロボットに 教えれば、原子や分子を巧みに処理して、科学的にそれを「組み立てる」ことができるのです。  これらのナノ・ロボットを組み立てるための工場は必要ありません。ナノ・ ロボットは自己再生産ができるように作られており、人間の手を借りずに、自分のコピーを作ることができるのです。  

 

無限小を私たちに好都合なものに変えていくナノ・ロボットが、世界全体を 覆おお っているのが想像できます。ナノ・ロボットには、働くための特別な場所も宿も必要ありません。どこにでもいることができます。川を浄化したり、何世紀もの間に蓄積された公害や、私たちの過去の過あやま ちをきれいにしたり……。  

 

人間が働く必要がなくなれば、もちろん社会は、経済的・社会的機構を完全 に修正しなければならなくなるでしょう。人間による労働も、作業員も農夫も 必要なくなれば、何千人もの人々が突然、無職になり、そのために収入が得ら れなくなるでしょう。これでは、私たちが現在いる野蛮な資本主義の世界では大多数の人間が飢餓に苦しむことになります。これはもちろん受け入れ難いこ とです。  

 

エロヒムが彼らの惑星で行っているように、すべての人が必要最小限の楽しみを持ちながら、一生涯、生まれてから死ぬまで(もし死ぬとしたら!)きちん と生活ができるように、最低限のお金を受け取れる権利が持てるようにする方法が必要でしょう。このお金は少なくとも、住居、食べ物、服、楽しみを得る ために十分な額であるべきです。  

 

すべての仕事が遂ついにナノ・ロボット、コンピュータ、他の生物ロボットによって処理されるようになるとき、それは、人類史上でいまだかつてないほどの 大きな解放の時となるでしょう。 

 

 これは共産主義とは違います。共産主義はすべての人を労働者にし、すべて の労働者を無理やり平等にしようとしました。それは平等に苦しませる、と言 ってもいいでしょう!  一方、働く必要のない新しい社会では、すべての人が平等に楽しみ、開花することができます。  

 

誰も働く必要が無くなるので、お金も無くなるでしょうし、既に起こってい るように、お金はクレジット・カードに取って代わるでしょう。そのカードは 毎月ある程度の額をクレジットできるようになっていて、誰もが好きなように 使うことができます。  

 

ナノ・テクノロジーは、私たちの問題をすべて解決することができます。例 えば住居や食べ物の問題もです。  

 

住居は、生物学、電子工学、ナノ・テクノロジーを寄せ集めて設計できます。 ナノ・ロボットは人の手を一切借りずに、何百万人も収容できる巨大な建造物 を簡単に建てることができるでしょう。そのような建物の掃除や補修管理でさ えも、ナノ・ロボットが確実にやってくれるでしょう。  

 

食べ物がどうなるか、これはもう簡単に想像ができます。各住宅が、既に今あるように水を水道から得られるだけでなく、常時、基本的物質が供給されて、 それを機械に入れるとすぐに、自分の好きな食べ物が作られるようになるでしょう。先に見てきたように、この基本的物質は鶏の足になろうが、サラダの葉 になろうが、元は同じです。機械によって定められた分子の形状が違うだけな のです。キャビアやフォアグラも同じです。特定の食べ物が、金持ちの特権と なることはもう無くなるでしょう。分子の形状が違うだけなので、同じ基本物質で、ただのパン一切れから、最も異国風の料理まで作ることができます。  

 

また、そのような技術によってすべての人が、バーチャル・リアリティを使 って平等に快楽や娯楽を楽しむことができるようになります。人々は電子麻薬 のお陰で、化学的麻薬によって健康を損そこ なうこともなく、想像もできないほど の快楽が体験できるようになる日も近いでしょう。 

 

さらにすべての人が、1つ或ある いは複数の生物ロボットによって、肉体的に奉仕されるようになるでしょう。ロボットの外見を細かく指定でき、性的パートナーとして使うこともできます。  

 

誰もが同じ住居、社会サービス、食べ物、生物ロボットの召し使い、理想的 な性的パートナー(仮想または生物ロボット)などの恩恵に与あずか れるということに なれば、人々の間には嫉妬 が無くなり、それによって起こる暴力も無くなるで しょう。  

 

これにより、比類のない愛と友愛の世界が生まれるでしょう。すべての人が 独自の芸術作品を創造することを楽しみ、お金のない世界ではそれを売ること ができないため、愛する人へのプレゼントとなるでしょう。  

 

人はもう働く必要が無くなり、快楽と希望の達成に基づいた生活を楽しむこ とができます。

 

科学的研究や芸術を創造したいと望む人はそれを行うことができます。しか しそれは、生活のために行って人生を失うためではなく、楽しみのためだけにするのです。  

 

もし彼らの科学的発見や芸術作品が認められて特別な報酬、例えば個人の住 居を貰もら う、より大きな住居を貰う、違う住居に移る、或いは惑星間旅行へのチ ケットを貰う、死んだ後にクローニングによって永遠の生命を授かる、などの 特典が受けられるとしたら、これは、人々が集団に奉仕するように動機づけ、 すべての発展の意欲を骨抜きにしてしまうことが歴史的に証明された、共産主義を避けるためにも非常に望ましいことです。  

 

そのような社会では、病院はほとんど必要では無くなるでしょう。ナノ・テ クノロジーとクローニング技術によって人間を治療し、同時に寿命を、およそ 700歳から900歳まで延ばすことができるようになるからです。  

 

学校や大学も全く無用のものとなるでしょう。子供たちはバーチャル・リア リティを使ってコンピュータの指導で教育を受け、世界で最高の教師から教え を受けるようになるか、電子的移植により、必要な時に必要な知識を得ること ができるようになるからです。  

 

親たちも仕事で忙しいということが無くなるので、子供に事実を記憶しなさいと教える代わりに、自分の時間を、子供たちの創造性の発達のために捧ささ げる ことができるようになります。事実の記憶というものも、すぐに時代遅れのも のとなるでしょう。科学の進歩が加速するからです。愛と社会奉仕についても、 親が子供たちと一緒に家で、本物や仮想ゲーム、スポーツなどを楽しみながら 教えるのが良いでしょう。 

 

いずれにせよ、この未来の社会では子供の数が制限されるでしょう。人口過剰にならないように一人ひとりが、寿命を延ばすか子供を持つかの選択をしな ければならなくなります。子供を作る人は死ぬことを受け入れなければなりま せん。しかしそれは「最後の審判」の際に、一生の間の行いにより永遠の生命 を得る資格の人を決定する、特別な委員会によって免除される場合は除きます。 

 

犯罪も完全に無くなるので、刑務所も必要では無くなるでしょう。これは、 暴力や反社会的行為の原因となる遺伝子の欠陥を発見し、それを修復すること、 さらに非暴力と他人への尊重に基づいた教育制度の発達、そして最後に、貧困 や社会的な不平等を排除することで可能になります。

 

出版社:無限堂

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