こんばんは『和歌山 南紀白浜革工房 CHOUETTE D'OR(シュエットドール)』のクラフトマン 真鍋 吉広(まなべ よしひろ)です。
朝晩はずいぶん涼しくなりましたね!
秋冬は好きな季節なので嬉しいです。。。
さてさて、九月はシュエットドールができた月です。
そう、去年の九月に「革工房 シュエットドール」を立ち上げました。
早いものでもう一年が過ぎたんですね。。。
【CHOUETTE D'OR】。フランス語です。
時々、どんな意味なのですか?と聞かれます。まあ「黄金のフクロウ」という事なのですが、由来などはあんまり話した事がなかったので、ちょっと長くなりますが今日は記事に書いてみます。
僕は高校を卒業してからアパレル関係の仕事をしていました。
その中でたくさんのモノにふれていくうちに自分の中の価値観が、
「毎年目まぐるしく変わる流行のモノ」ばかりを追い求めるのではなく、
「本当に良質なモノ」を一つ見つけ、そのモノに愛情を持って永い年月愛用する。という価値観に変化していきました。
モノに溢れ使い捨ての時代といわれるそういう現在だからこそ、作り手も使い手もそこに込める気持ちが大切なんじゃないかと思いはじめるようになったのです。
2015年9月。独立。
何年経ってもこの気持ちを忘れないように屋号に思いを込めました。
幼少期、4歳下の妹は「ふくろう」のぬいぐるみを片時も離さず持っていました。
母が時々、洗濯するからといっても決して離さない。離れたくないのだ。
もう新品の時のようにキレイではない。毎日持ち歩いているので、所々小さなほころびもある。
「新しいものを買ってあげるから」
と母が言っても絶対に離さない。
薄汚れて形も変形して少し破れているのに。
愛情を持って接してきたから、いつも傍にいたから、
「新しい」だとか「キレイ」だとか、そういうのは関係ないのだ。
触り心地や匂いなども含め、幼い妹の中ではもうすでに「唯一無二の存在」になっていたのだ。
まぁこれは極端な話だか、僕のモノづくりに対する考え方の原点は確かにこの話の中にある。
今は妹も結婚し幼い娘がいる。
その姪っ子は大切そうに、ふくろうのぬいぐるみを持っていた。
やはり薄汚れて縫い目も少しほころびているが、僕には何よりも美しく光り輝いて見えた。
【CHOUETTE D’OR :黄金のふくろう】
最後までお読み頂きありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願い致します。
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