Google開発のAI、囲碁第2局も勝利 トップ棋士との対局で

韓国・ソウルのホテルで行われた
「グーグル・ディープマインド・チャレンジ
・マッチ」の第2局を終え、報道陣の前を通り
過ぎる韓国のプロ囲碁棋士・李世ドル氏
(中央、2016年3月10日撮影)。
(c)AFP/JUNG Yeon-Je
2016年03月10日 21:31
発信地:ソウル/韓国
【3月10日 AFP】米グーグル(Google)が開発した
囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁(AlphaGo)」と、
韓国のプロ囲碁棋士・
李世ドル(Lee Se-Dol、イ・セドル)氏(33)の
対戦の第2局が10日、ソウル(Seoul)市内のホテル
で行われ、アルファ碁が初戦に続いて勝利を収めた。
五番勝負のこのシリーズで、新しいタイプの
「直感的」AIは衝撃的な世界デビューを果たした。
9日の第1局で、現代における最強の棋士の一人と
される李氏を破り、世界を驚かせたアルファ碁は、
4時間半に及んだ第2局も勝利したことで、勝利が
偶然の産物ではないことを証明してみせた。
李氏は対局後、記者団に対し
「言葉がない。私の完敗だったことを認める」と語り、
10日のアルファ碁には「弱点がなかった」と付け加えた。
先だって李氏は、AIに対して自らの「大勝」を予見
していた。だが対局後、李氏は青ざめた顔で
「アルファ碁は今日、ほぼ完ぺきな囲碁を打った。
(中略)全力を尽くして、少なくとも1勝はしたい」
と述べた。
残り3局は、12日、13日、15日に行われる。
100万ドル(約1億1000万円)の賞金がかかった
このシリーズに勝利するためには、李氏は残り3局
全てに勝たなければならない。
プロの囲碁棋士で解説者の
金成龍(Kim Seong-Ryong)氏によると、李氏は
アルファ碁が序盤で「衝撃的なまでに型破りな」手を
何度か打ったところで、苦戦し始めたようだったという。
金氏はアルファ碁が打った型破りな手の一つについて、
「もし韓国、日本、中国のプロ囲碁棋士1300人全員を
調査しても、誰一人としてあの手を打たなかっただろう」
と評した。(c)AFP

3.11の記憶を伝える福島の「ダークツーリズム」、警告も

駅舎が解体された福島県のJR常磐線
富岡駅を訪れたダークツーリズムの参加者
(2016年2月11日撮影)。
(c)AFP/TORU YAMANAKA
2016年03月09日 14:48
発信地:浪江町/福島
【3月9日 AFP】新妻慎一(Shinichi Niitsuma)
さん(70)は福島県浪江町を訪れた人たちを熱心に
案内している。
この小さな町に来訪者らを引き付けたのは、津波に
襲われた海岸線、放置された家々、そして運転を
停止している東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所
を見下ろす山だ。
東日本大震災から5年。東北地方の沿岸部では
原発事故のため人の姿が消えた場所も多い。
寂れた町の住民に過去の戦慄(せんりつ)の記憶を
追い払う機会を与えているのが被災地観光だ。
ポーランドにナチス・ドイツ(Nazi)が設置した
強制収容所や、米ニューヨーク(New York)の
2001年9月11日同時多発テロの跡地
「グラウンド・ゼロ(Ground Zero)」と同様に、
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた地域では今、
戦争や災害によって死や苦しみの舞台となった場所
を訪れる「ダークツーリズム」が盛んになっている。
過去四半世紀で最悪となった原発事故が残したものを
自分の目で見ておきたいという人が、年間2000人以上
訪れているという。
「福島のような場所は無いよ。原発事故がいかに
悲惨かを目の当たりでできるのは。
例外としてはチェルノブイリぐらい」と新妻さんは語る。
福島第1原発からわずか8キロしか離れていない場所に
ある浪江町の中心部を車で案内しながら
「参加者にはこのゴーストタウンを見てほしい。それは
単なる遺構ではなく今ここにある絶望だ」と話した。
津波を受けた福島第1原発は炉心溶融(メルトダウン)
を起こした。
浪江町に出された避難指示はいまだに解除されていない。
新妻さんは10人いる地元ボランティアガイドの一人。
浪江町をはじめ、福島県内のさまざまな場所を巡るツアー
を行っている。
ツアーでは、立ち入りが厳重に制限されている地域にも
足を踏み入れる。
ガイドらは、放射線量が極めて高いため撤去作業が
進んでいない建物の骨組みの間も案内していく。
ただし線量計のチェックは怠らず、細心の注意を払って
放射線量が高い場所は避けるようにしている。
津波に襲われた小学校も、訪問地の一つだ。
教室の壁に掛かった時計は今も津波到達時刻の
午後3時38分を指したまま止まっている。
体育館のステージの上には2011年卒業式の横看板が
まだ掛けられており、割れた窓からは福島第1原発が
見える。
元高校教師の大貫昭子(Akiko Onuki)さん(61)
もボランティアガイドの一人だ。大貫さんは生徒6人と
同僚1人を津波で失った。
激しく損傷したかつての自宅を来訪者らに見てもらう
ことにしたのは
「福島を最後(の原発被災地)にしないといけない」
という思いからだという。
■歴史からの警告
埼玉県からツアーに参加した42歳の女性は、自分が
目にした惨状に「衝撃を受けた」と語った。
「テレビとか新聞では『復興は進んでいる』
『生活が戻りつつある』って報道しているけど、現実は
何も変わってない」
浪江町の吉沢正巳(Masami Yoshizawa)さんは、
今も浪江町で300頭ほどの牛を飼育し続けている。
吉沢さんは政府が出した殺処分の指示に従わず、
牛たちは放射性物質に汚染された牧草を食べて生きて
いる。
吉沢さんは牛の群れを観光客らに見せながら、牛を
飼い続けているのは東京電力と政府に対する抗議の
気持ちからだと説明した。
そして
「世界中の人に言いたい。私が経験したことが、
あなたにも起こりうるんだと」と訴えた。
埼玉県在住の英語教師
トム・ブリッジズ(Tom Bridges)さんは、
ツアーを通して被災者の怒りと不満を知ることが
できたと話し、「楽しい旅ではない。だが必要な旅だ」
と語った。
一方、愛する人を失った悲しみから立ち直れず、
自宅に戻れる望みもない住民らの中には、自分たちの
故郷に観光客が来たのを見て複雑な心境だと言う人
たちもいる。
このような反応に対し、
英セントラル・ランカシャー大学
(University of Central Lancashire)
ダークツーリズム研究所の
フィリップ・ストーン(Philip Stone)事務局長は、
災害の生々しい残影は「歴史からの警告」という役割を
果たすと指摘している。
福島第1原発から約35キロ北の福島県相馬市出身の
新妻さんは以前から原発建設には反対だったにも
かかわらず、震災前に反原発運動に積極的に関わって
こなかったという後悔の念にさいなまれているという。
「もう少し真面目にやっておけば…」
「ガイドをすることは償いの気持ちもある」と新妻さん
は語った。
(c)AFP/Shingo ITO

フランス最古の原子力発電所、今年末までに閉鎖へ

仏フェッセンハイムにある原子力発電所
(2013年4月9日撮影、資料写真)。
(c)AFP/SEBASTIEN BOZON
2016年03月07日 12:51
発信地:パリ/フランス
【3月7日 AFP】仏最古の原子力発電所が今年末まで
に閉鎖となることが6日、明らかになった。
フランスのエマニュエル・コス(Emmanuelle Cosse)
住宅・持続的居住大臣が記者団に対して述べた。
同発電所をめぐっては、隣国のドイツやスイスとの間
で論争の種となっていた。
1977年から稼働のフェッセンハイム(Fessenheim)
の原子力発電所をめぐっては、2014年に起きた事故が
当初の説明よりも深刻だったとする報告書の発表を受け、
ドイツ政府は4日、フランスに対して施設の閉鎖を要求
していた。
仏側はこれを一蹴、論争に発展していた。
仏原子力安全局(ASN)は、安全性の面から言えば
フェッセンハイム原発は「全体的に要件を満たしている」
と説明。
ただ、政府のエネルギー政策により異なる選択肢に
たどり着く可能性はあるとも述べていた。
安全性の観点からは、同施設を閉鎖する「必要性はない」
としている。
仏政府は、2025年までに原子炉24基を閉鎖し、
原子力エネルギーへの依存度を現在の75%以上から50%
に減少させることを約束しており、同時に
再生可能エネルギーの比率も高めるとしている。
フェッセンハイムの原子力発電所は、地震を引き起こす
断層線上に位置している。このことが、仏独スイスの
環境保護を訴える人々の懸念事項となっていた。
(c)AFP






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