Yahoo!知恵袋のベストアンサー(修正希望) | Anotherを愛する会

Anotherを愛する会

原作:綾辻行人『Anotherシリーズ』のファンサイト。
主に同人小説とSSを掲載しています。
現在はイラストの勉強中なのですが、双極性感情障害・ADHD・睡眠障害を患っている為、捗っていません。
将来は手描きMAD制作もマスター出来たらと夢を見ています(遠い目)

皆さん、こんにちは(・ω・)ノ

『Another』とかざみん大好き長文子ちゃんです!

 

数か月前にYahoo!知恵袋において某質問者様達による綾辻行人作品やアニメ版『Another』に関する三つのご質問に回答し、ベストアンサーに選ばれたのですが、あの時の自分は数日間殆ど睡眠がまともに取れていなくて、脳みそが正常に作動していなかったので、非常に読み辛い文章となってしまいましたorz

でも修正したくても一度投稿した文章は修正が不可能なので、せめてブログにおいて書き直す事にしました!

 

因みに自分のAnother垢以外におけるアカウントの多くのハンドルネームは“美咲百合子”です。

“美咲”の由来は植物に関する苗字が望ましかった事と原作:綾辻行人『Anotherシリーズ』の大ファンである事によるものです。

“百合子”の由来は自分の本名が“ゆり”である事・原作:貴戸湊太『そして、ユリコは一人になった』の大ファンである事・姓名判断の占いの結果によるものです。

 

※原作小説・コミカライズ版・アニメ版・実写映画版のネタバレが含まれるので、何れの作品も未読・未視聴の方はご注意下さい

※キャラクターに対する敬称を省略しています


【質問その一】

アニメAnotherの舞台の夜見山市は、どの都道府県にありますか? ... - Yahoo!知恵袋

 

【回答】

アニメ版では富山県と言われています。

と言うのも、アニメ版を制作したアニメ会社のP.A.Worksが富山県にあり、作中に登場するダムや咲谷記念館のモデルとなった建造物等が実在するからです。

 

実写映画版では三重県と長野県の二つの説があります。

前者はロケ地が三重県だからです。

後者は作中に登場するクラス名簿に記載されている自宅の電話番号が"026-〇-〇”であり、現実世界における"026”の市外局番は長野県だからです。

 

何れによアニメ版の富山県は半公式かも知れませんが、実写映画版はファンによる推察です。

 

因みに原作小説とコミカライズ版では完全に不明です。

但し、夜見山北中学校の修学旅行先が東京で、『Another 2001』で鳴が進学した高校の修学旅行先が沖縄という事なので、これらの点を調べたら若しかしたらある程度は絞れるかも知れませんね。

 

【質問その二】

アニメAnotherの円盤の売上が2000枚台なので、あまり評価... - Yahoo!知恵袋

 

【回答】

一般的にアニメ版において問題視 及び 疑問視されているのは以下の十一点です。


①『Another』という物語における最も重要なシーンであるクライマックスにおける恒一と〇〇(死者)のシーン 及び 恒一と鳴のシーンが描写不足とアニメ版オリジナル設定である“〇〇が殺される所を一年半前に見たのを思い出した”の導入の所為で全く感動出来ない。
②11話~12話におけるアニメ版オリジナルストーリーであるバトル・ロワイアル展開について賛否両論が起こっていて、反対派からは原作レイプと捉えられている。
③原作小説・コミカライズ版・実写映画版以上に大量に<八月の死者>が出た事により、災厄を途中で止めた意義が無くなった。
④原作小説・コミカライズ版ではそんな事なかったのに、アニメ版では“鳴が四月に双子の妹の藤岡未咲が亡くなっていた事をクラスメイト達に伝えなかったから惨劇が起こった”みたいな印象になっていた。
⑤杉浦の館内放送によって生徒達が疑心暗鬼に陥った際に、恒一が「違うんだ!それは見崎の双子の妹の藤岡未咲だ!」とはっきりと否定していれば、惨劇が起こらなかった可能性があったのでは?と指摘されている。
⑥アニメ版で二大ヒロインに昇格した赤沢が暴走して亡くなった事によって、アニメ版から入った赤沢ファンの怒りを買った一面がある。
⑦風見の改悪っぷり・不遇っぷり・公式いじめが余りにも悪質且つ悪趣味で残酷過ぎる。アニメスタッフは風見に何か恨みでもあるのかと勘繰りたくなるレベル。
⑧風見が暴走して亡くなった事によって勅使河原の株が下がった。
⑨門外不出であったはずのテープの内容を赤沢・風見・杉浦に口外した事によって、惨劇の最大のきっかけを作った為、望月の株が下がった。
⑩11話~12話で犠牲者達の死に方の多くがギャグになった(小椋のブリッ死・王子の王子焼き・川堀のヒトコロスイッチとネタにされています)。
⑪アニメ版オリキャラ&モブキャラの川堀が完全に無駄死にだった(それ以外の犠牲者達は“物語”という観点からしたら一概に無駄死にとは言えないが、川堀だけは完全に無意味だった)。

①についてはアニメ版では恒一が〇〇に対して抱いていた具体的な心理描写や〇〇が恒一の事を如何に大切に想っていたかというエピソード等がかなりカットされていたので、アニメ版から入った視聴者の一部からしたら恒一が死者を死に還す直前の心の声である「さようなら、〇〇」という台詞に対して、「何で〇〇?」と理解出来なかった人もいた程です。
更に原作小説とコミカライズ版では鳴の声にならない「信じて」という唇の動きを読み取った恒一が“鳴を信じる”と覚悟を決めるのに対し、アニメ版では鳴が「私、思い出したの。〇〇が殺される所を一年半前に見たの。」と声に出して発言し、恒一の具体的な心の声はカットされた上で、“鳴の情報を信じる”という筋書きになった為、恒一と鳴の絆が弱くなったという指摘が多かったです。

②のバトル・ロワイアル展開については難しい所なんですよね。
賛成派の意見としては「仮にあのまま原作通りの惨劇且つストーリーだったとしたら、映像的には相当地味になっていただろうし、折角のサブキャラ&モブキャラ達が活かされなかった可能性が高い」や「原作ではほぼ出番・台詞の無かった杉浦が合宿における主要キャラとして大活躍した事に感動した」みたいな感じでした(特に杉浦の担当声優である福圓美里さんが披露した11話における彼女の迫真の怪演は、視聴者達の間で大絶賛されたものです)。
反対派の意見としては「恒一が断腸の想いで死者を死に返すのが『Another』という物語における最大の見せ場なのに、生徒同士で殺し合いなんて始めたら、恒一の苦渋の決断に重みや葛藤を感じない」「作品のテイストが変わりすぎ」「現象と言うより人災にしか見えない」みたいな感じでした。
個人的にはどちらの意見も一理あると思いますし、ぶっちゃけ各自の好みの問題だと考えています。

③については原作では管理人夫妻を含めて七人、コミカライズ版では管理人夫妻未登場の為・四人の犠牲者だったのに対して、アニメ版では管理人夫妻を含めて十人も犠牲者が出ましたからね。
アニメ版では原作・コミカライズ版・実写映画版の様な「災厄が途中で止まって本当に良かった」という感想を抱けませんでした。
※因みに実写映画版の<八月の死者>は正確には不明です
更に言えば、11話~12話における犠牲者達の死亡ラッシュは最早ギャグの領域という指摘も多かったです。

④についてはバトル・ロワイアル展開という前提で制作するとしたら、どうしても避けられない事ではあるので、視聴者の多くはある程度は仕方ないと割り切っていると思いますけどね(多分)
まぁ、実写映画版ではその未咲すらが未登場の為、実写映画版では"鳴が<いないもの>の役割を放棄したから災厄が始まった”みたいな印象になっていたので、それと比べたらアニメ版は大分マシかも知れませんが(苦笑)

⑤については例え恒一がはっきりと否定していたとしても、恐らく出まかせと思われていたとは思いますが……(多分)

⑥については難しい所なんですよね。
赤沢の件について怒りを買っていたのは、主に以下の三点だったと思います。
A) … 赤沢が風見を撲殺する汚れ役にされた事
B) … 赤沢が暴走して鳴を襲う敵役にされた事
C) … 赤沢の悲劇的な死亡END
A)に関しては、個人的には風見の殺人の動機と違って、決して意味不明 且つ 理不尽な動機という訳では無かったと思うので、ギリギリ許容範囲でした。それでも、一撃目は間違いなく恒一を助ける為の緊急避難でしたが、止めを刺そうとした事は微妙な所だと思いますね。本来の武士道における“解釈”という観点からしたら、若しかしたら一概に否定は出来ないのかも知れませんが、現代では完全に殺人ですからね。現代の道徳的に考えれば、当然反対派の方が多いでしょう。
B)に関しては、アニメ版から入った赤沢ファンの怒りを買った最大の原因だった様な気がします。でも、暴走した生徒達は赤沢一人ではなかったし、担任の教師や合宿の管理人の様な大人達でさえ作中ではああなってしまうのだから、不可抗力と言えない事もないとは思います。
寧ろ、個人的には鳴と恒一の方が主人公補正入り過ぎていると言うか、中学生とは思えない大人びた精神年齢と強靭な精神力だなぁと関心した位だったものでして(苦笑)
C)に関してはBD/DVDの売り上げを重視するなら生存ENDの方が賢明だと思いますが、飽くまで続編を見越しての事であれば死亡ENDの方が賢明だと思います。だって、原作の赤沢さんはモブキャラとは言え、立ち位置的には重要な役割(公式設定:二代目女子委員長 兼 対策係の代表にしてクラスの中心人物でもある華やかな存在)を担当しているキャラな上、アニメ版ではあそこまで大胆に改変して大活躍させたのだから、下手に生き残ると続編では逆に扱いに困ると思うんですよ。実際、『Another 2001』では<死者>として蘇って、大活躍していますからね。勿論、前島や米村の様な大した出番・台詞・見せ場のないモブキャラなら話は別ですが。
何れにせよ、これらの問題点や疑問点は少なくとも改悪点ではありませんし、本来の赤沢は敵役である事・原作小説の赤沢は殆ど出番の無いモブキャラである事・原作小説の赤沢は死亡ENDである事・あの状況下・中学生という年齢を考慮したら、個人的には許容範囲だったんですけどね。
まぁそうは言っても、アニメ版から入った赤沢ファンからしたら叩き落とされたと感じるみたいです。
自分としても出来る事ならヒロインらしく綺麗に亡くなって欲しかったとは思わなくはないんですけどね。例えば恒一を庇って亡くなるとか……。
但し、肝心のクライマックスにおける恒一と〇〇のシーンが赤沢の死の陰に隠れてしまった感はあるので(赤沢の死は悲劇的で視聴者からその死を惜しまれて悲しみに暮れて涙する者も多かったのですが、肝心の〇〇の死はぶっちゃけ特に悲しくなかった)、そこにスポットを当てる為にも赤沢の死は不要だったのでは?という意見なら一理あると思います。
余談ながら、アニメ版の10話における合宿での赤沢が鳴に対して謝罪要求を行うシーンについても、アニメ版から入った赤沢ファンからしたら悪い意味で衝撃だったみたいですね。10話放送直後は「赤沢の事が一気に嫌いになった」とか「赤沢が嫌な女に化けた」とか「赤沢、一体どうしちゃったんだよ……。」みたいな意見も見掛けたものです(苦笑)
※うろ覚えの記憶なので一字一句間違えずの正確な文章かどうかは分かりません
実を言うと、自分が執筆した自作の同人小説においては、合宿で鳴と恒一に謝罪要求する役は杉浦と水野に改変しました。自分なりに少しでも赤沢を愛され系ヒロインらしく描きたかったというのが大きかったからです。ただ、その一方で原作小説の赤沢さんの唯一の見せ場である事を踏まえたら、こればっかりは仕方ない様な気もしますけどね。
↓余談だが、水島努監督の赤沢さんの件についての謝罪のツイート
https://twitter.com/tsuki_akari/status/186143571550797824


https://twitter.com/tsuki_akari/status/186148431230799872


https://twitter.com/tsuki_akari/status/186149907273486338



⑦の風見の件についてはフォロー不可能ですね。
原作小説の風見は出番少なめのメインキャラ~サブキャラ位の立ち居位置で後半は空気化しますが、それでも赤沢や杉浦と比べたらかなり出番・台詞・見せ場がありましたし、本来なら“勅使河原とは対照的な真面目でしっかり者の優等生”・“人一倍気が弱い臆病者”・“勅使河原や望月と並ぶ恒一の親しい友人”というキャラ設定で、恒一に襲い掛かるのは勿論の事、人殺しなんてする様なキャラではありませんでしたから、アニメ版における風見の扱い方は多くの視聴者の怒りを買っていました。
更に言えば、金木&松井を殺害した動機が意味不明だった事も致命傷でした。
そして「風見の凶行シーンや赤沢が風見を撲殺するシーンなんかに尺を割く位だったら、クライマックスにおける恒一と怜子のシーンに重点を置いて丁寧に掘り下げて欲しかった」という意見も目立っていました。
因みに水島努監督もTwitterで「風見君の改変については・・・?松井さんと金木さんは何故殺されたのでしょうか・・」という質問に対し、「風見くんに関しては、もっと掘り下げたかった。唐突感あってごめんなさい。」と謝罪しています。
https://twitter.com/tsuki_akari/status/186146947206348800


(余談ですが、このリプの件について某掲示板では「とてもじゃないけど掘り下げたかった様な扱い方には見えなかった」とか、「掘り下げる掘り下げない以前に方向性がおかしいだろ」とか、「水島もっと頑張れよ……。殺人鬼ENDくらい回避出来ただろ……。」みたいに言われていました)
※うろ覚えの記憶なので一字一句間違えずの正確な文章かどうかは分かりません
但し、個人的には以下の何れかなら許容範囲だったと考えています。
A) … 風見のキャラをしっかりと掘り下げて、メインキャラとして出番・台詞・見せ場を終始優遇して、殺人に至るまでの経緯をしっかりと描写して 尚且つ 殺人の動機を納得出来るものにした上で汚れ役に改変する(但しゆかり呼びの疑似恋愛しているストーカー風の演出は絶対にNG)
B) … 襲い掛かるのが恒一だけ
C) … 最初から水野弟や辻井辺りのモブキャラを汚れ役として抜擢する(但し風見は\カッザミ~ン/になる可能性大)
A)なら何とか別物として割り切れます(個人的には本音を言えば配役ミスとしか思いませんが)。
B)なら許容範囲の改変だったと思います。個人的にはヤンデレとして何の問題も無く愛せました。
C)ならアニメ版では出番・台詞・見せ場に恵まれなかった水野も注目された 或いは 『人形館の殺人』の辻井雪人と同姓同名(正確には名前の読み方は異なりますが)の辻井なら誰も文句を言わなかったと思いますし、勅使河原の株が下がる事も無かったし、風見は\カッザミ~ン/と笑いのネタにされるだけで済みましたし(個人的には殺人鬼の汚名を着せられて嫌われ者になるより何億倍もマシだったと思います)、何より改悪と多くの視聴者の怒りを買う事も無かったのに。
何れにせよ非常に勿体無くて心底残念です。

⑧の勅使河原の件については、風見の件と比べたら遥かにマシでしたが、それでもアニメ版の勅使河原は惨劇のきっかけを作ってしまったので、一部の視聴者の間では叩かれていました。
更に言えば、アニメ版オリジナルストーリーとして9話の勅使河原は“松永の残した災厄を止める方法を記録したテープ”を壊してしまい、学校において肝心な部分を知る事が出来ず、合宿で修理したテープを再生して聴く事になったという筋書きになった為、「勅使河原がテープを壊さなければ惨劇は起きなかったのでは?」と指摘する声も時々見られました。

⑨の望月の件については、勅使河原と同じく風見の件と比べたら遥かにマシでしたが、それでもアニメ版の望月も惨劇のきっかけを作ってしまったので、一部の視聴者の間では叩かれていました。

⑩については、王子の王子焼きと川堀のヒトコロスイッチは兎も角としても、小椋のブリッ死は完全にギャクだったので、多くの視聴者の怒りを買ってました。
自分もリアルタイムで初めてブリッ死を見た時はマジで珈琲を盛大に吹き出しましたもん(苦笑)
同じ水島監督作品である『BLOOD-C』の最終話でも思いましたが、何で水島監督のキャラの殺し方の多くはギャグっぽい演出になるのかが不思議で仕方ありません。

⑪については川堀はアニメ版唯一の無駄死にだった上、視聴者の印象に殆ど残らない虚しい死に方をしているし、死に方の演出もギャグっぽいし、二次創作&ファンアートでは何故かホモが定着しているし……と、何気に悲惨なんですよね(苦笑)

後、これは決して改悪点・問題点・疑問点ではないんですが、アニメ版の赤沢は大人気の愛され系ヒロインですが、原作小説から入った視聴者からしたら「あの死んでも何とも思わない嫌味なモブキャラをここまで魅力的なヒロインとして描けるのか!」と感動するか、余りのゴリ押しっぷりにドン引きするかの両極端で、好き嫌いが激しく分かれるみたいです。
実際、自分も最終的結論としてはアニメ版の赤沢は大好きになったんですが、自分の場合は原作小説既読・コミカライズ版未読の状態でアニメ版を視聴していたタイプだったので、何で赤沢がこんなにもアニメスタッフから愛されているのかサッパリ分からなくて終始ポカーンだったし(それとは別にアニメ版の赤沢は滅茶苦茶可愛かったので終始きゅんきゅんしていたんですがvvv)、正直あのゴリ押しっぷりには良い意味でも悪い意味でも驚きました(苦笑)
まぁそうは言っても、アニメ版の赤沢アンチは多数決で言うなら多分少数派だと思われますけどね~。

それから敢えてもう一つ残念な点を述べるとしたら、鳴・赤沢・小椋の次位に作中トップクラスの高い人気を誇ったアニメ版オリキャラ&モブキャラの一人である多々良恵が出番・台詞・見せ場にほぼ恵まれなかった事については、「何でこんなヒロイン級の超絶美少女が空気なのかが全く理解出来ない」と惜しむ意見が目立っていましたね。
実際、自分としても純粋に容姿だけなら多々良が作中で一番ド直球なキャラだっただけにあの扱い方は惜しかったです。
……まぁ、それとは別に、もし多々良まで合宿に参加して犠牲となる位なら、\タッタラ~ン/の方が大分マシだったという意見も割とあったんですけどね(苦笑)

 

よって、アニメ版は1話~10話までは神アニメと言っても良いくらい高評価だったにも拘わらず、これらの改悪点・問題点・疑問点によって11〜12話を含めて全話を評価するなら良アニメ 若しくは 人によっては糞アニメに下がったみたいです。

因みに自分は1話~10話までなら神アニメでしたが(本音を言えば風見の空気化は残念でしたが、尺の都合上仕方なかったとは思うし、本作は主人公が男性である事を鑑みれば男性向け作品でしょうから、女性キャラが男性キャラより優遇される事もある程度は仕方なかったとも思うので)、11話~12話を含めて全話を評価するなら良アニメに下がったタイプの人間です。バトル・ロワイアル展開自体は決して反対派ではありません。確かに問題点と疑問点はあると思いますが、基本的にはあれはあれでかなり楽しめました。

但し、実を言うと原作者である綾辻行人先生ご本人はXで正式に「アニメ版における改変は文句無し」と述べています。
https://twitter.com/i/bookmarks?post_id=1751430437824835834
まぁ、綾辻先生は『殺人鬼シリーズ』の作者でもあるので(自分は二冊共既読ですが『Another』のグロ描写が可愛過ぎると思える程、異常なグロさを誇るスプラッターホラー小説だったので、読んでいる最中はマジで血の気が引いて息苦しくなって吐き気がしました……ゲロゲロ)、誤解を恐れず言えばフィクションにおけるスプラッターホラーは大好きなんでしょうし(自分もフィクションにおけるホラーやグロ描写は決して嫌いではないんですが)、アニメ版最大の改悪と言われている風見の凶行に関しても、綾辻先生的には許容範囲だったんでしょうかね?(苦笑)
正直、自分には水島監督と綾辻先生の感性が今一つ理解出来ません……。

 

長文大変失礼しました。

ご参考になれば幸いです。

 

【質問その三(※正確には『Another』に関する質問ではありませんがついでに掲載させて下さい)】

中学生女子です。 - 隣の席の好きな人が綾辻行人や、綾辻行人のAnotherと... - Yahoo!知恵袋

 

【回答】

若しかして質問者様はホラーが苦手なのでしょうか?
綾辻行人先生はミステリー&ホラーが専門の作家なので、もしホラー要素が強い作品が苦手なのであれば、『Anotherシリーズ』『殺人鬼シリーズ』『深泥丘奇談シリーズ』『人間じゃない』は質問者様には合わないかもしれませんね。
とは言っても、自分は『深泥丘奇談シリーズ』と『人間じゃない』は積読しているので余り詳しくないのですが……(滝汗)
何より自分は東野圭吾先生の作品は未読なので、ご参考になるかどうかは分からないのですが……(滝汗)

一般的には綾辻先生の代表作は『十角館の殺人』で、アヤツジストやミステリー愛好家達は勿論の事、一般的な読書家の間での#名刺代わりの小説10選でもトップクラスにランクインするくらいの愛読書としても非常に人気の高い名作ですが、個人的には断然『暗黒館の殺人』が一番お気に入りです!

一般的にはトリックの完成度で言えば『十角館の殺人』の方が秀逸かも知れませんが、個人的には世界観の完成度とキャラクター達の魅力で言えば『暗黒館の殺人』の方が秀逸だと思っています。勿論、『暗黒館の殺人』のトリックも非常に素晴らしかったです。

因みに綾辻先生本人もTwitterの自己紹介で「最も好きな自作はたぶん『暗黒館の殺人』。」と述べています。
それ以外では『緋色の囁き』『霧越邸殺人事件』『Anotherシリーズ』の三作と合わせて、自分の中では個人的・四大綾辻神作品として君臨しています。
題名だけなら現在・綾辻先生が執筆中の『双子館の殺人』も今からとても楽しみにしていますw

尚、言われなくても分っているかも知れませんが、もし『館シリーズ』を読むのであれば、必ず第一作の『十角館の殺人』から順番に読んで下さい。理由はネタバレになるので言えません。

また、一般的には『館シリーズ』の作品なら『迷路館の殺人』と『時計館の殺人』も高評価なのでお薦めです。

但し、綾辻作品は叙述トリックが多いので、もし論理的なトリックが好みなら『殺人方程式シリーズ』もお薦めします。
個人的には第一作の『殺人方程式 切断された死体の問題』より、第二作の『鳴風荘殺人事件 殺人方程式Ⅱ』の方が断然面白かったです!

ご参考になれば幸いです。

 

<追記:2022年12月19日>

追記・修正を行いました。

 

<追記:2022年12月25日>

追記・修正を行いました。

 

<追記:2023年5月11日>

追記・修正を行いました。

 

<追記:2023年5月28日>

追記・修正を行いました。

 

<追記:2023年6月26日>

追記・修正を行いました。

 

<追記:2023年7月5日>

追記・修正を行いました。

 

<追記:2023年7月21日>

追記・修正を行いました。

 

<追記:2023年9月30日>

追記・修正を行いました。

 

<追記:2023年12月20日>

追記・修正を行いました。

 

<追記:2024年8月7日>

追記・修正を行いました。