日本の…世界の最先端を走る男に聞いてみた。 | Zero-One:0から1へ

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インタビュー企画第3弾です!


今回は、学生でありながらGMOグループの子会社を立ち上げて 会社員としてもご活躍されている、SFCの嶺井祐輝さん(2010年度入学・半年休学・現2年生)にお話を伺いました。

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嶺井さんのブログはこちらから→http://mineiyuki.com/profile/

Twitterはこちらから→http://twitter.com/#!/mineiyuki


ーーさっそくですが、現在どういった活動をされているのか ご紹介いただけますか。


もともと大学1年生のころから個人事業主をやっていました。
個人事業主が何人か集まって、LLPという会社のようなものを作れるんですよ。
そこでホームページの受託制作などをやるチームに所属しています。

また別に大学生のチームを作っていてそこにも在籍しています。
それと立ち上げた子会社で会社員として仕事をしながら、大学にも通っている感じですね。


ーー随分と色々なことをやっていますね。どういう経緯でそういった活動を始めるようになったのでしょうか。


もともと趣味でホームページのデザインをやっていました。
沖縄から上京してきたときには、たかだかウェブサイトを作るくらいでお金になるとは思ってもいなませんでした。
ところが、学生でLLPとして受託制作しているチーム(Chord;)の存在を偶然知りました。

意外にもサイトを作るってことがお金になるんだなと驚きました。
最初は制作の手伝いなんかをやっていたのですが、9月頃には初心者向けのWEBセミナーを企画したりしました。

そのうち「こういうの作ったことありますよ」と成果物を見せて自分で営業するようになると、いくらでも仕事が入ってくるようになりました。


ーーなるほど。もともと持っていた武器を偶然活かせたということですね。GMOグループ関連の活動はその延長でしょうか。


いえ、ちょうど同じ時期にインターンを始めたんです。あまり細かい内容は言えないのですが、WEB上の広告について扱う仕事を半年ほど行っていました。広告とサイト制作って関連分野じゃないですか。その意味で非常にシナジーを生みやすいというか、学びが大きかったですね。

お金をもらいながら勉強させてもらってたという感じだったんですよ。仕事なので一生懸命に勉強しました。ある程度の権限と広告費は任されていたので、試行錯誤してフィードバックを受けて色々と吸収しましたね。

どういうサイトだとどういうマーケティングが適しているのか、この集客を達成するためにはどのようなサイトを作るべきなのか、WEBと広告の知識が横に広がっていった時期です。


ーーそして子会社の立ち上げに関わるようになったんですね?


ええ、大学1年の1-2月くらいでしたかな。グループのベンチャー投資部門の方がfacebook系のビジネスに注目していました。そこで「もし席が空いているなら仕事を下さい」と言ってみたら「じゃあ」ってことで子会社立ち上げを任されることになったんです。いまではこの会社が2年目になりますね。

ところがです。やってみるとこれが難しい。
facebook系のビジネスって、今でこそ「こういうものだ」という常識ができてきましたが、当時はまだ最初の波に乗っかった状態です。僕の考えと周囲の人の考えが違っていても相手を説得する材料がないのです。どうしても思うようにはいかないんですよね。


もともとはサイト制作の延長みたいな仕事だけを引き受けるつもりだったんですが、営業マンもやり、もちろん制作もやり、会社ですから事務作業だって必要になる。結局は1人3役で働くはめになりました。休学して週5で会社に通いましたね。営業回りはだいたい1日に3-4社くらいだったかな。事務作業で言えば、契約書を作るために弁護士の方にコメントをもらったりして、今では自力で契約書を作れるくらいにはなりましたよ(笑)



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ーーまさに会社員ですね。大変な反面、非常にやりがいを感じるように思います。


夏までは悩んだりもしました。facebookに限らずSNS系のサービスって、使ってすぐに効果が出てくるものじゃないんですよ。むしろソーシャルメディアの運用にかかる人件費の方が大きくなるかもしれない。ビジネスとして非常に難しいところなんです。これ本当にお金をもらってやるべきことなのかなと。

でも、夏くらいには考え方を変えました。僕が与えられる価値は、優れたデザインの完成品を単に提供することじゃなくて、「ソーシャルメディアに関する情報を提供すること」じゃないか。要はコンサルティングですね。

ソーシャルメディア関連の本はすべて読み、100社以上の会社でのfacebook導入事例に関わってきました。「こういう会社にはこういうのがいい」「こういうのに困っていたらこういう対処をすればいい」とコンサルティングできるくらいの知識は吸収してきました。ソーシャルメディアについていまいち理解していない担当者の方に情報という形で価値を提供しました。その上で、制作を行うことにしたんです。


ーーまさに発想の転換! これは嶺井さんにしかできない仕事かもしれないですね。


そこなんです。この会社を立ち上げたときにゴールをどう設定するか考えたんですよ。
僕以外にも、正社員・インターンという形で学生が雇われていました。
でも自分がいないと回らない、それどころか夏前には全部の仕事を自分でやっている状態でした。

もし自分が抜けても回るようにビジネスが成り立てば、
ようやく「会社を作った」と言えるなと、そこを目指そうと思いました。

そして、かなりいい感じに僕の手を離れつつあります。
夏頃にはじわじわと部下が固まっていましたからね。
一度メンタルを潰してしまった子が突然ポンポン売れるようになったり、
いま18歳のデザイナーで、かなり優秀なのが入って来たりして。

また、最初は上の会社に「仕事を下さい」という状態だったのが、方向転換をしつつあります。
今までの仕事は部下に引き継いで、「こういうことを始めたらどう?」と考えるようになりました。
他人のビジネスではなく「これなら価値を生み出せるだろう」という自分のビジネスモデルで戦う。
ようやく固まってきたところです。これが現状ですね。まだまだこれからです。


ーーちなみに、GMOやChordとは別に学生チームを作ったと仰られていますが?


ImproverというLLPを立ち上げました。「お客さんのWEBの問題を改善する人たち」という意味です。
Chord; と同じオフィスなんですけど、マンションの一室でシェアハウスのようになっています。

家賃は経費! 24時間一緒に仕事! 渋谷駅すぐ近く! というなかなか面白いところですよ。

そこでWEBのマッキンゼーを作ろうという目標を掲げています。
どんどん優秀な後輩が入ってきて、楽しくなっていますね。

特にすごいのがGoogle Adwardsのプロフェッショナル資格認定(おそらく最年少19歳)の後輩。
嶺井さんのブログを読んできました!と声をかけてくれたんですよ。
話を聞くと僕と同じように高専(5年で卒業する専門校/就職率はかなり高い)から大学に編入したと。
やっちまったなーなんて笑いながら話して。そして、話を聞いて驚いたんです。

どうも彼は中学のときにアフィリエイトで数千万円稼いで親の借金を返したらしいです(笑)。
先ほど話した広告の仕事を彼に引き継いだところ、3ヶ月くらいで急激に数字が改善しました。
こういう変態というか天才というか、いるんです、そういうのが。面白いですよね。


ーーすごいエピソードですね。嶺井さんはなぜ高専から大学に編入したのでしょうか。


高専ってエンジニアリングを学ぶところなんですよ。
でも、うちの校長が特徴的な方針を打ち出したんです。

「これからはエンジニアもチームで働く時代だ。
だからすべての授業でグループワークを導入しなさい」と。

その結果、授業数の少ない国語や社会や保健体育でさえもグループワークになってしまったんです。
中学時代からパワポとか触っていたのでちょっとアドバンテージがあった。
そして、やっていくうちに気付いたんです。
「エンジニアリングよりもグループワークやビジネスのほうが向いているんじゃないのか」と。

入社後に活きる仕事がいい。自分より絶対に賢いやつがいるほうがいい。どうせならチャレンジしたい。
こんな気持ちでマッキンゼー入社を目指すようになりました。
そしたら大学に行かなければいけない。よく分からないけど、とりあえず東大に行こう。

ところがカリキュラムが全然違うから全教科を独学でやっても上手く行かない。
SFCもあまり試験ができたとは思えないのですが、偶然受かったのでラッキーでした。


ーーつまりマッキンゼー&カンパニーが最初の目標だったということですか?


実は、キャリアとして最初にマッキンゼー入社というのは今でもあまり変わっていないんです。
というのもヒエラルキーが小さいのでとんとん拍子で昇進していけますからね。

上京する前は、東京に行けば自分より仕事ができて優秀なやつがいっぱいいると思ってました。
でも実際はそうでもない。
もちろんそれぞれの得意分野があって全然敵わない人はいくらでもいるんですけど、
仕事ができるという意味では僕は優秀だと思っています。

皆が好き勝手なこと言ってるなかで、皆が幸せになれるように上手く調整してあげる。
チームのマネジメントみたいな仕事って案外できないんだなと。

SFCの最初の半年で3つほどグループワークを掛け持ちしたんですが、余裕で回せちゃったんですよ。
どこも普通に成果を出せて。
あまりにも効率良くやりすぎてしまって、他のSFC生にはかえって不自然だったみたいですね。
チームメイトと仲良くなれなかった(笑)



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ーーでは、長期的な将来のビジョンをお聞かせいただけますか。


言っちゃうと 最終的には30年後に政治家になって総理大臣になるのをポイントに置いています。
まずはマッキンゼー。その後の道のりは最近ようやくじわじわと見えてきました。

最初はビジネスマン路線で活躍するルートを想定していたんですよ。
1年くらい雇われ経営者をやってみて「政治家もいけるんじゃないか」と思うようになりました。
先ほどの「皆が好き勝手言ってるなかで上手く調整する」ってまさに政治じゃないですか。
自分はそういう分野が得意だし、多分向いているだろうと。

ところが手元で稼げそうなビジネスが動いてしまっているので、正直どうするか五分五分なんです。

当初の予定通り5年で卒業して来年就活するか。
あるいはビジネスが上手くいけば予定とは全然変わってくる。
政治家を目指すのは変わらないですが、
ビジネスが成功して認知度が上がれば30年後よりも早く上を目指せるかもしれない。

実は、僕が上京したときに建てた計画からも、いま既に外れてしまっているんです。
まさか2年目で会社員やってるなんて思ってなかったので、どこをどう踏み外したのかと(笑)


ーーそういった活動・目標の動機ってどういったところにあるのでしょうか。


僕もときどき思うことがあります。
仕事してたら正直しんどいことだらけなんですよ。
じゃあなんで沖縄から上京してきたのかと。

沖縄ってちゃらんぽらんな人が多いんですよね。
例えばですけど、新卒で会社に入って仕事が辛い。
「お母さん、仕事が辛い」というと、普通なら母親は「何言ってるの」と叱る。
だけど沖縄だと「辛いのは体に良くないからやめなさい」と言っちゃう。
次の仕事があるわけでもないのに、やめちゃう。

どっちかというと人間として幸せなのはそっちじゃないかと思うんですけどね。
なんで僕はそういうのを捨てて上京してきたのかなとときどき思うんです。


最初はちょっとしたチャレンジだったんです。
登れる山があるから登る。

受験勉強を始めるときも他人の土壌で戦って勝てたらすごいんじゃないかと。
上京するときも「もしかしたらもっと優秀なやつがいるかもしれないから探してみよう」と。

今は気持ちが変わっていて、思いのほか自分が優秀だった。
少なくとも平均よりは上の位置にいる。もしかしたら上位数%に入れるかもしれない。
当然自分より頭がいい人はいくらでもいるんですけど、頭がいいのと仕事ができるのはまた別。

偶然、WEBばっかやってきて武器がある。
偶然、グループワークに慣れてて仕事ができる。
偶然、インターンやってきてビジネスをする機会がある。
これだけ「偶然」が揃っていて、やれることがあるんだから、活かさないと神様に悪いだろうと。

サイトを作るという一点においてもそうです。
皆が部活をしている間にホームページを作って遊ぶのが好きだった。
ただそれだけのことだったんです。

でも、今からデザイナーになろうという人たちにしてみれば、うらやましいものが揃ってる。
Photoshopやillustlaterを使ってデザインしたり、Wordpressでサイトを作ったり。
プログラミングはきちんと入り込まなかったんですが一通りのものは作れる知識がある。

そういうものを活かさないのは失礼だ、ダメだろと。
仮に自分が優秀であるならば、優秀じゃない人の分まで社会に活かさないと失礼だ、活かす義務がある。
一種の責任感みたいなものです。
仕事で疲れて死にそうでも、ここで自分が死んだら日本社会に損失だぞと(笑)
今はこれが動機ですね。


ーー日本社会に損失ですか。総理大臣になる人間ですからね。


そうそう(笑)

中世ヨーロッパにノブレス・オブリージュという言葉があるんですよ。
「貴族は高貴であれ」という意味です。
貴族は貴族らしく振る舞わないと民衆に失礼でしょうと。

現代ではインテリジェンス・オブリージュという方向になっていると思います。


偶然他の人より賢く生まれた人は、その賢さを活かす義務がある。

世の中には色んな仕事があって、精神的にすごく辛い仕事というのがある。
サラリーマンって多分みんなそういう仕事をしているんですよ。
誰かがそういう仕事をしないと社会って回らないんです。
優秀な人は、そういう仕事を受け持つ。
精神的に辛い、自殺したくなるような仕事をぐいぐい進めていく責任がある。
という発想です。

完全に責任感ですよね。

とりあえず目標があって、それに向かって生きていけば幸せに違いない。
こう思い込んで頑張るしかない。


ーー思い込みですか。


人生なんて100年間の暇つぶしや!みたいな気持ちで生きる方が本当は幸せだと思うんです。
けれど、僕は偶然、動機と能力と行動特性が揃っている。

能力と行動特性って別のものなんですよ。
どんなに頭が良くてスキルを持っていても行動特性が後ろ向きだとただの役立たず。
人によっては家で静かにしていたいという行動特性もある。
先天的な差でしかないじゃないですか。
それは人間のちょっとした違い、みんな違ってみんな良いって話ですよね。

仕事をする、人を引っ張っていく、という行動特性を僕は持っている。
偶然揃ってしまっているから頑張らなきゃだめだよねって考え方です。



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ーー行動特性というのは面白いですね。どうしても学生だとスキルや能力を追いがちになりますが。

スキルや能力って相対的なものなんですよ。
僕には偶然WEBというスキルがある。
平均的な人に比べてアドバンテージがある。
だけどその道の人たちからしてみたら低レベルなことしかできない。

上位レイヤーに行くのは難しい。
平均的な人はその低レイヤーに行くのさえ難しい。
そこには適性だってあります。

今の時代だと目立ちやすいからWEB始める人が多いです。
ですけど、才能ってやつがあるんですよね。
教えてみたら、優秀な人は3時間ですごくいいデザインを作る。
そうじゃない人は1日かけてうんうんやっても全然できない。
偶然向いているのがあればやってみればいいだろうし、向いていなければ諦めればいい。

自論なんですけど、もし今何かできることがあるなら、とりあえずそれをグイグイ伸ばす。
20年生きて来たなら何か1個くらいあるじゃないですか。
「できることの延長線上にしか未来はない」という考え方です。
それが時代に合ってるかは分かりませんが、人それぞれですよね。


ーーでは、同世代の学生が自分なりに輝けるために何が必要だと思いますか。


2つの生き方があって、死ぬほど頑張る生き方と、全く頑張らない生き方。
その中途半端は、普通。みんなが中途半端な生き方をしている。
そのなかでどっちか両極端の生き方をする。
それってすごいレアリティのある、輝ける生き方だと思うんですよ。

皆が死ぬほど頑張ればそれはそれで社会が良くなるからいいじゃないですか。
頑張らない生き方も誰かに迷惑を掛けるわけでもないので全然OKなんですよ。
いま、人生の分岐点にいる大学生は、その2つを選ぶことができる。

家のローンがあって、奥さんと子供がいたら会社を辞められないじゃないですか。
別にいまはそういう捨てられないものってないはずなんです。
リスクはどんどん取れる。
僕みたいに、失敗しても大学生だから大丈夫、という防衛ラインを置いておいてもいい。

すごい頑張る生き方って勝間勝代路線なんですよ。
でもそれって際限のない戦いというか、自分よりも優秀な人のいる世界って厳しい。
学生のうちは一分野に集中投資すればある程度はポジションを獲得できます。
ただ、社会に出た瞬間に、同じ分野で30年間やり続けたような人たちと戦うことになる。
時間の投資分野をチューニングかけたり、上手いことやって戦っていくルートです。

頑張らないルートはちきりんさんのゆるく生きようって生き方ですね。
ご飯を食べられるだけのお金さえ稼げれば、なんとか生きていけると。

そのどっちかに絞って生きるのがいいですよね。
中途半端に行き来していたら、死ぬほど頑張っている人たちには勝てるわけないじゃないですか。
よほどの天才じゃないとすぐに成果は出ない。そんな天才なら迷うこともない。
だから今迷ってるってことは選んだ方が幸せになれますよ。
中途半端にやって中途半端に苦しい思いして全然成果も出ないで苦しいことになる。

僕はとりあえず死ぬほど頑張ることにしました。
これを抜けた先には自分の幸せがあると思ってやってるんですよ。
ビジネスで上手く行き始めたら、ちょっとした成果があるので、多分幸せになれると思うんですよ。
いまはとても苦しいわけですが。


ーー頑張る生き方、頑張らない生き方。捉え方によっても違うのかなと思いました。
嶺井さんが中学からWEBデザインをやっていた、というのはもともと頑張る生き方ではないですよね。



ええ。自分が長いことやってきたことがあればその道で生きるのはありだと思います。
でも、だからといって他の人に勝てるわけではない。勝てないとお金にならない。
困ったことにお金は稼がなければいけないんです。

ホームページならともかく、これが音楽だったら辛いんじゃないかな。
一生懸命やっても40歳くらいになったらバイトもできなくなってしまう。

例えば、防衛ラインとして、会社に行く。
趣味でミュージシャンやっていられるじゃないですか。
それが頑張らない生き方を選んだ人。


ーー仕事という部分では頑張らない。別のところで自分の好きなものを見つける。ということですね。


競争社会から降りる生き方です。
僕はもう競争し続ける生き方を選んだ。
沖縄みたいに疲れてやめるというわけにはいかない。

だから社会人とかすごいわけですよ。
僕は社長が19歳だったときと自分の19歳を比べたら勝てる自信はあるんです。
ところが伊達に30年生きていないわけですよ。
そういう人たちと同じ土俵で戦えと言われて勝てるわけがない。

ビジネスの最前線の人たち。2割の人たちは優秀です。
日本人が1億人いたら2000万人がすごいやつなんです。
そう考えたらはんぱない。

役員級を越えてくると仕事ができるのは当たり前。
それプラスアルファで何か持っている人たちなんですよ。
人間性だったり、面白いとか、器も広い。

非常に大変ですよね。
そうなってくると政治家たちも優秀なんです。


ーー最後に、政治家になったときどのように日本を変えていきたいですか。


30年後には既に誰かがやっているかもしれませんが。
ワークシェアリングとITニューディール政策はやりたいですね。

今から話す内容は、まだ妄想しているだけなので、
実行するにしてもマニフェストに入れるにしても、
官僚や他の人の手を借りて中身を詰めなければなりませんが。




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ーーではまずワークシェアリングというのは?


いまの会社員って1つの会社に8時間、週40時間とか勤めていますよね。
僕はこの制限を半分にしようと思っているんです。
というのも、1つの会社にコミットしすぎてしまうからリスクヘッジが持てないわけですよ。


僕は複数の会社をやっています。
最先端な生き方をしていると自分でも思っています。
会社でリスクをとって個人事業主でリスクヘッジしている。
あるいは、会社をリスクヘッジにして個人事業主でリスクを取る。

自殺者3万人いますけど、一番多いセグメントは40-50代の働き盛りの人たちです。
その年齢になると自分のキャリアのゴールが見えちゃうんですよ。
やってもここまでしかいけない、ここまでしか稼げない。減給されるかもしれない。
苦しい思いする。でももう家族がいる。お金を稼がなきゃいけない。

そんななかで「なんで働かなきゃいけない」か。
未来がある? 今は辛いけど10年後なんとかなる?
そうじゃないですよ。
死にたくなるのは当たり前の話です。
それで会社も失敗しちゃったらもう駄目じゃないですか。

もし2つ居場所があったら話は変わってくると思うんですよ。
片方がクビになっても、もう片方が生きていれば何とかなる。

オランダやドイツではそういう働き方をしている人はいっぱいいます。
政治だと労働規制とか価値観を変えることができる。
ビジネスだとアップルくらい大きくならないと変えられないですよね。
そういうことができる政治の仕事ってすごいレアだと思っています。


ーーITニューディール政策というのは?


ITの分野にお金をつっこんで成長させてやろう、という政策です。
押し通すポイントは行政の効率化だと思っています。
もっと効率化できるって言って、ITをどーんと導入する。
膨大なお金がいろんな会社に流れて経済のアクセルになる。

いますごい公共事業減らしているじゃないですか。
公共事業減らすとGDPは減るんですよ。当たり前の話ですよね。
公共政策が投資であるという価値観が必要なんです。

今の政治ってブレーキを踏みながらアクセル踏めと言われているようなものですよ。
そこを上手くアクセルぶちこむってのがやりたいことですね。


ーー本日はありがとうございました。



インタビュー記事はいかがでしたか?

「これから日本にアクセルをぶちこむ」方々に何らかの価値を提供できたらと思います。




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