実父から性的虐待に逆転判決 | おしゃべり大好き!自閉っ子 「チョロちゃん日記」  

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幼児期に発達障害(神経発達症)と診断された
チョロちゃんの凸凹発達の大変だった育児を
今、楽しんでいるのは、
親子で成長(発達)し続けているからです♪

子どもの頃から10年もの長期にわたり実の父親から性的虐待を受け続けてきた女性の再審裁判。

 
昨年3月の一審では、被害女性が拒否する事は可能だった。
ので
「拒否不能」の要件を満たさない。
という判断で無罪となった父親ですが、名古屋高裁の再審では被害女性の訴えが取り上げられて、
逆転有罪判決
になりました。
 
関係記事は こちら 
 
この判決を受けて被害女性の手記が発表されました。
 
小学生の頃から実の父親に10年もの長期にわたって性的な暴行の被害に遭っていた女性は現在20代前半。
 
彼女がなぜ、誰にも言わなかったのか?
…という理由について手記の中に
弟を守りたかった。
という事が書かれていました。
 
一審判決当時19歳だった被害女性ですから、弟さんも10代でしょう。
小学生の時に自分が父親を訴える事で、父親が逮捕されたら弟が生活できなくなくなる。
…という姉弟間の優しい愛情がありました。
 
他にも信じてもらえないだろう。
…という気持ちもあった様ですが、
自分さえ我慢すれば
という気持ちと
拒絶反応。
…わたしにとって娘とも言える年齢の若い女性がここまで悩み苦しみ傷ついていたのに、一審ではそれら全てが認められず無罪になった時、憤りすら感じたのを覚えています。
 
小学生の娘に性的暴行を加える親等は最早 人として異常なので、即刻、逮捕されて一生外に出られない檻の中で監視されるべきでしょう。
 
恋人同士、夫婦間であったとしても
同意のない性交渉は暴行です。
 
ここら辺のところが曖昧になっている様に思えてなりません。
嫌だ言えた筈。
全力で抵抗したらよかったのに。
…と何故か被害者が責められる事にもなり兼ねないこういった事件。
 
大人でもどんなに抵抗しても被害に遭ってしまう事があるのですから、被害者が子どもだった場合は言わずもがなです。
 
更に言えば、経済的な安定〜彼女の場合は自分にとってではなく弟さんの〜を考えたら、
自分が我慢すれば…。
という優しい気持ちで言い出せなかったといいます。
 
これらの手記の一部分は一審の時にも取り上げられたそうです。
なのに一審判決で父親は無罪になった。
 
普通に考えて父親が娘に対して一度でも暴行を加えたら犯罪です。
それ以上に酷い筈の性的虐待を10年もの長期間にわたり受けていても、
拒否しなかった。
という理由で無罪になるなんて、判決を下した人の感覚の異常さに驚いたし、呆れました。
 
今回の再審で有罪になった事はよかった。と思いますが、10年経ったらこの父親が釈放されて社会に出てきてしまうのは個人的には納得できません。
 
彼女の人生を台無しにして、心と身体に一生消えない大きな傷を付けた異常者が10年後に又、自由になるなんて…。
 
わたしの個人的な心情としては
一生涯外に出さないで欲しい。です。
 
性被害に関しては、被害者側に落ち度があったから(そうされても)仕方がない。…という様な結論に陥り易いですが、(痴漢も含め)そういう被害に遭った事がない人、更に言えば普通の想像力が全くない様な感覚の人に、こういう事件を公正且つ公平に判断できるとは思えません。
 
被害女性にとって一度だけでも嫌だった事を長期にわたってされ続け、誰も助けてくれなかった一審判決での無罪が今回の再審で有罪になって良かったですが、こんなに軽い判決ではこれから先の長い人生を彼女は安心して暮らせないのではないかな?と、思ってしまうのはわたしだけでしょうか?
 
この事件をきっかけに性犯罪の見直しと厳罰化になる事を願って止みません。