昨日のブログにもリンクを載せましたが、発達障害の分野で著名な榊原洋一先生の
この中に(以下引用)
このような経験は私だけかと思っていましたが、最近強い味方を見つけました。それは、世界の自閉症研究の第一人者である英国のバロン=コーエン博士の自閉症とアスペルガー症候群の教科書 の中の記載にありました。
「後で診断名を取り消すことができるか?」
(Can the diagnosis be removed later?)、
という小見出しの記述の中に、
「診断を受けた人が、その診断名を一生必要とするわけではありません」
とちゃんと書いてありました。
さらに、
診断名はある時点での症状をもとにつけられるものであり、
診断の根拠になった症状が軽快し、
さほど困難を来さないようになった時点で、
診断名は不要になる、
と続きます。そして自閉症スペクトラム障害の中でも、軽度のアスペルガー症候群や高機能自閉症ではそのようなことがあり得る、と結んでいたのです。
…と書かれていました。(※注・太字等の装飾はわたしによります。)
ここには「軽度」のとか「高機能自閉症」では…とありますが、わたしの知る限り診断名が不要になるのはそういう人に限っていないと思っています。
もう直ぐ花風社から出版される
「知的障害は治りますか?」という本ですが、この著者は愛甲修子さんです。
愛甲さんは他にも著書がありますが、
例えば「脳みそ ラクラク セラピー」を読むと愛甲さんが治せる支援者だという事がわかります。
その愛甲さんが著書ですから読む前からワクワクします
チョロちゃんは知的障害者ではありませんが、愛甲さんが書かれた本なら関わり方とか、他にもたくさんの有益な知見に触れられる事でしょう。
わたしは「個性の凸凹」ではなくて凸凹発達とよく書きますが、凸凹の凹(抜けている)部分は後からドンドン育てられるので、フラット(□)になったり、時には凸にすらなり得ると思っています。
子ども(大人もです!)の伸び代は♾(無限大)なので色々な可能性を秘めています。
だから、親を含め周りの大人達が勝手に諦めて悲観的な言葉かけでやる気を削いでできない。と思い込ませたり、(本人の頑張ろうとする気持ちを育てずに)その能力や頑張らせることをしないでいたら、伸びる筈のアレコレが伸ばせないまま時間を無駄に過ごす様になります。
そんなの勿体ないですね?
それにそれは場合によっては子どもにとって人生に関わる大問題(損失)にすらなり得るのです。
大袈裟ではなくそう思います。
無理はさせない。
頑張らせない。
と囲いの中で温室の中だけで育てていたら、いざ社会に出る時になって何もできない人になってしまいかねません。
診断時に所謂I.Q検査だけでなく、出産からそれまでの生育歴を書いたり、子どもの事をアレコレ聞かれるのは、
その子自身がどういうことが得意でどういうことが苦手なのか?
普段の生活でどんな事に困ったり不便を感じているのか?
等、いくつもの状況を合わせて総合的に判断する為です。
睡眠障害、感覚過敏、多動、(独特の歩き方を含め)身体の使い方のぎこちなさ…他にも書ききれない程たくさんあった、
チョロちゃん自身が困っていた事。
は今では殆どが治っています。
そうなってくると診断基準を満たさなくなってくるのです。
榊原洋一先生がよく口にしておられる
「本人が困っているかどうか」
で判断すると、
子どもの頃には確かに診断されたものの、成長して発達の抜けが埋まって(なくなって)、自立した社会生活が送れる様になっていく人が少なからずいるという事です。
そしてそれは特別な誰かだけのものではなくて、
治せるドクターや知見のある人達のアドバイスを基に簡単な日々の習慣を親子で続けるだけで誰にでも可能なのです。
続きます。
凸凹育児を頑張っているお母さんへ
新しい1日が始まりました
今日も一緒に楽しみながら頑張りましょう