発達障害の子育て〜絵空事より大切な事① | おしゃべり大好き!自閉っ子 「チョロちゃん日記」  

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幼児期に発達障害(神経発達症)と診断された
チョロちゃんの凸凹発達の大変だった育児を
今、楽しんでいるのは、
親子で成長(発達)し続けているからです♪

チョロちゃんが3歳で発達障害(自閉症スペクトラム)だと診断された時、何もわからず途方にくれて読み漁った本の中に「光とともに…」がありました。

 

本と言ってもコミックスで戸部けいこさんという方が色々調べて描いているので、内容はリアルです。

 

様々な場面や印象的な言葉やアクシデントがたくさんあって、自閉っ子あるあるも満載なのですが、その中で特に印象的な場面(セリフ)のひとつに、光くん(自閉症の男の子)が通っていた幼稚園の卒園式で、子ども達が将来の夢を発表する場面があります。

 

(光くんはお話ができないので)お母さんが光くんと一緒にみんなの前に立って「働く大人になります」と大きな声(だと思う)で、光くんに代わって発表した時、涙が溢れました。

 

チョロちゃんの子育ては上の二人のそれとは大きくかけ離れていましたから、将来の見通しは勿論の事、就学の事すら考えあぐねていました。

 

発達支援センターから児相(児童相談所)でも検査を受ける様に言われて、予約の電話を入れても数ヶ月待ちだったので、不安だらけの育児に拍車がかかりました。

 

検査というのは知能テストなのですが、当時の児相のドクターは曜日毎に担当が違いました。

 

チョロちゃんを担当したドクターは、初対面のチョロちゃんの事を今は拘りが強かったり色々な面で育て難いと思うけれど、エジソンやアインシュタインも子どもの頃はこういう子だった。と自論を展開して、お母さんは天才を育てているのだと思って頑張って!とか、エジソンを育てよう!と言って一人で盛り上がっていました。

 

今でも我が子が発達障害です。と言うと「そういう子は特別な才能に恵まれているんでしょう?」とか、エジソンやアインシュタインなどの名前を挙げる方にお会いします。

 

ですが、エジソンやアインシュタインが果たして本当に発達障害だったのか?更に言えばだから何だと言うのでしょう?

 

世の中には天才と言われる人がたくさんいます。

中には発達障害と診断された人も、そうでない人もいるでしょう。

 

ノーベル賞を受賞した人全てが発達障害だという訳ではないと思うし(万が一そうだったとして)、その事とチョロちゃんを育てる事は全く別問題なのです。

 

発達障害の子どもは叱らずに褒めて育てなさい。

と、読んだ本でも講演会でもペアトレでも言われましたが、そうやって育てた子は社会の中で働く大人になっているのでしょうか?

 

幼い頃から社会のルールを教えられる事なく、何でも許される環境に置かれた子が社会のルールを守れるでしょうか?

 

わたしにとってエジソンやアインシュタインを育てよう!などというのは単なる絵空事でしかなく、親として大切な事は、我が子が働く大人として社会の中で頑張れる人になれる様に育てていく事なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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