寝顔だけが可愛いと思える育児 | おしゃべり大好き!自閉っ子 「チョロちゃん日記」  

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幼児期に発達障害(神経発達症)と診断された
チョロちゃんの凸凹発達の大変だった育児を
今、楽しんでいるのは、
親子で成長(発達)し続けているからです♪

仕事帰りの道、前方で小さい子どもの泣き声が響いています。

ベビーカーを覗き込んでいる若いお母さんが見えました。

 

その子はちょっと癇癪を起こしている様な泣き方でした。

 

お節介かと思いつつ、ベビーカーに乗っていた2歳位の女の子に

「どうしたの?」と聞いてみた。

わたしの声に我に返ったその子は一瞬で泣き止みこちらを見て、

静かに前方を見つめました。

ほんの少し前まで大泣きしていた我が子が一瞬で泣き止んだ事が

信じられない。と言った若いお母さん。

女の子の目の周りや頬の涙を掌で拭いつつホッとした様子です。

 

「可愛いですね」と今度はお母さんに言いました。

そうなんです。でも…。

「どんなに可愛い我が子でも、寝顔が一番可愛いと思ってしまう

時ってありますよね?」と自分の経験も込めて言いました。

 

そうなんです。と答えたお母さんの気持ちが痛いほどわかり、

「毎日大変なのでしょう?」と言ったら、はい。と、即答。

 

もう少ししたら楽になる。なんて他人事だから言える事で、

渦中にいるお母さんには何の慰めにもなりません。

 

育児は24時間365日✖️数年間だから大変なのは当たり前。

可愛い我が子だから頑張れるのですが、時には疲れ果てる事も

あるでしょう。

 

乳児期は何度も起きて授乳しますから体力的には大変ですが、

定型発達の子なら睡眠障害もなく数時間単位で寝てくれるから、

精神的にはそこまで追い詰められないかも知れません。

 

だけど、自我が芽生える頃の育児は違った大変さがあります。

 

「泣くのをやめて、お利口だね。ちゃんとわかるんだね」

って女の子に声をかけました。

 

本当に、さっきまでの大泣きが嘘の様です。とお母さん。

 

我が子に大泣きされて困り果てていたのでしょう。

そういう不安な気持ちが女の子の癇癪に拍車をかけたのかも

知れませんが、渦中にいる時はそんなものだと思います。

 

頑張っているお母さんを労って、並んで少し歩いた別れ際、

ありがとうございました。

と笑顔で頭を下げてくれました。

 

ほんの少しでもラクになれたらいいなぁ〜。

大変な時期はそう長くはないでしょうけど、渦中にいたら大変。

今日を笑顔で過ごせますように…。

 

 

 

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