チョロちゃんが自閉っ子だとわかった時、
自閉症の人は大抵 視覚優位だから
紙に書いて(絵や文字で)視覚的に示した方がインプットされ易い。
顔の表情や雰囲気で場の空気が読めない…と本でも勉強会でも
何度も言われました。
視覚的な支援はそれなりに効果があって、口で何度も注意するよりも
「お口チャック(閉じて)」と書いた紙を見せた方がおしゃべりが止まる。
(だけど、人の顔色や態度、声の調子などで場の空気を感じ取るのは
意外とできている子だと思います。)
その後に言われたのがSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)
これもたくさん本が出ていて、診断当時や小学低学年頃までは、
何冊か本も読んだのだけれど、今一つピンと来なくて?という感じ。
わたしの中では、チョロちゃんが自閉っ子だから、
場面に応じた行動を自分で考えて臨機応変にするのが苦手。
とは思えなくて(小さい時から)好奇心旺盛・自立心が強い・
たくましい。という感じで捉えていました。
割と自分で考えて行動するタイプだったので、
細かく場面に分けてマニュアル化して教えるのは
向いていないと思えたのです。
最近特に感じるのですが大切なのは、その子の合っているか?
その子に必要か?という事なのだと思うのですが、
偉い先生が言って(書いて)いるから◯◯する。
ということが多くて親自身が考えることなく流されてそうする。
…というパターンに人間になっているのではないでしょうか?
親が本来持ち合わせている野生の勘で、取捨選択しないで、
丸呑みにしてそのまま我が子にスライド。
これでは、親子ともに自主性が育ちません。
SSTをしなかったお陰で、チョロちゃんは自分で考えて
何とかしようとする子になりました。
状況に応じて判断するし、臨機応変な行動もできる様になって
社会に出たら必要になるスキルが身について来ました。
どんな事にも人それぞれの感じ方、捉え方があるので、
1+1=2の様に答えが決まっていないのです。
同じ人でも、状況によって答えは変わってくるでしょうし、
そもそも人の行動をマニュアル化して覚えさせるなんて
ナンセンスですね。
そう考えるとSSTをしなくて良かったと思っています。
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