自閉っ子に限らずですが、
「障害がある」人に対して年相応の対応をしない人が
意外に多いように感じます。
まだ子どもだからとか、実年齢から数割引いた年齢だと思い
対応をする様にアドバイスをされたり(?)
以前に聞いたのは、成人した方の集まりで参加賞が駄菓子。
…というお話でしたが、今時、小学生にも駄菓子はないな…
と思い、まして大人の方に参加賞を駄菓子は酷いな、と、
思いました。
チョロちゃんを育てていると感じるのは、
発達に凸凹があるので妙に大人びた事を知っていて、
(ある意味)マニアックなネタはよく知っているのですが、
なにせまだ小学生でしかも自閉っ子ですから、
純粋でかわいいところもあるのです。
チョロちゃんは体格が良い方なので、まだ良いのですが、
小柄だったりしたら「可愛い」と言って低学年の子の様に、
世話をし過ぎたりする事が親でもあるかも知れません。
チョロちゃんとは数年前からお風呂を別々に入ります。
宿泊学習を前に一人で全部できる様にしていたので、
一緒に入る必要もありませんし、思春期の異性ですから、
我が子であってもそこはケジメです。
知り合いの成人男性ですが、身の回りの事がまだできず、
お母様がお亡くなりになっているので同居しているお姉さんが
身の回りのお世話をしているそうですが、
お風呂の時のシャンプーなどは服を着たまま一緒に入って
洗っていると聞きました。
実の姉弟であっても裸は見ない見せない。
意外とできていない人もいる様です。
集団生活においても同じで、着替えの時に男女別々は、
年相応に変わっていくので、大切だと思います。
障害のある子は、精神的に幼い場合もありますが、
家族を含め関わる全ての人が年相応の対応を意識した
生活をしていくのは大切だなぁと思います。
重度の障害がある子(方)に対して年相応の対応をしない。
というのは例えば、成人の方に子どもに話す様に
「〇〇ちゃん」とちゃんづけで呼んだり「スゴイね」
「偉いね」「よくできたね」という様な言葉かけをしたり、
思春期以降の人(子どもであっても)の身体にむやみに
触れたり、(ハグを含め)抱っこしたり、おんぶや肩車…
は、やはり相応しくない関わり方ではないでしょうか?
あり得ない!と驚かれるかも知れませんが、あり得るのです。
こういう事を変だな。おかしいな。
と思える感覚を鈍らせる事なく育てていかないと、
自閉っ子などは勘違い脳で誤学習します。
関わる方の側にも認識のない人や、昔ながらの考え方で
そういう対応をしている人がいたら、気づいた時点で、
年相応の対応をしてもらえる様に伝えて変えて貰わないと、
子どもは(成人していても)それで良いと思ってしまいます。
自立できる大人になって欲しいなら、身体が大人になる様に、
意識して大人に対する様に関わる事が大切だと思います。
悪気がなくても必要以上に世話をしない様に周りに伝えて、
色んな事を本人が決めて結果を受け入れる様にしていけば、
自分で決定した事だと案外気持ちに折り合いをつけて、
うまく切り替えられるものです。
自己決定権、選択権は早いうちから習慣にした方が、
後々になって随分差が出てきます。
初めのうちは二者択一から始めて、自分で選ぶ( 決める)人に、
なって欲しいです。
そして年相応の自立心と、他者との距離感も持てる人に
なって欲しいと思います。