「アスペルガーを生きる子どもたちへ」を読んで… | おしゃべり大好き!自閉っ子 「チョロちゃん日記」  

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幼児期に発達障害(神経発達症)と診断された
チョロちゃんの凸凹発達の大変だった育児を
今、楽しんでいるのは、
親子で成長(発達)し続けているからです♪

アスペルガーを生きる子どもたちへ


著者は佐々木正美 先生 です。



佐々木先生の優しいお人柄が、

言葉の端々に表れている本です。



2部構成になっていて、


第1部は 

あなたがあなたらしく生きるために


第2部は

TEACCHを正しく理解する



第1部で印象深かったのは、


記憶が消えない苦しみというところです。


アメリカ自閉症協会の理事で自閉症の息子さんがいる

チャールズ・ハートさんは、

「自閉症の人の最も基本的な特性は何か、

と言われたら、

ものごとを忘れることができなくて苦しんでいる人だ、

と言いたい」

と記していらっしゃるそうです。



自閉症の娘さんの母親である

ローナ・ウィングさんは、

「想像力、イマジネーションが働きにくくて苦しんでいる人

というような理解をされているが、自分が一番言いたいのは

苦しめられたことや傷つけられたことを忘れられなくて

苦しんでいる人たちなのだ」

と表現されているそうです。



この言葉は、チョロちゃんを見ていて

わたしも感じることがあります。



本の中には、時折

「当事者の思い」 という囲み文章があって、

そこに書かれていることは、

チョロちゃんの事を理解するヒントになります。



第2部の中に

TEACCHついて、


「学校で構造化されていても、

一般社会は構造化されていないのだから、

学校もわざわざ構造化しないで

本人たちを適応させるべき」


という批判をする先生がいることや、

そういう教師によって多くの子どもたちが

二次的な情緒障害にされてしまったこと。



また、

 TEACCHに対する批判の中に、

工夫された場から出た途端に適応できなくなる

という言い方をする人がいること。も…。


佐々木先生によるとそういう人は

正しい訓練を受けていない人で、

TEACCHによる教育や福祉やグループホームなどの

現場を実際に見たり、研修を受けた上で批判している人が

ひとりとしていないということも書かれていました



わたしも最近、似たようなことを言っている人に、

会いました。


その方に対して違和感を感じたのは、

こういう理由もあったのかな…。と、

この本を読んで思いました。



佐々木先生の本は読みやすいです。

この本が書かれたのは2年以上前なので、

読まれた方もいらっしゃると思います。


当たり前のことだけど、勉強になりました。




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