キッチンのドアの前に立ったまま動かないチョロちゃん。
「おいで…」って、声を掛けたら、
かたくなに首を横に振る。
???????
暫くして
突然
『ドアのガラスを割っちゃったぁ~ごめんなさい』
…大粒の涙をぼろぼろ流しながら、チョロちゃんが謝った。
「エッ?」
見ると、さっきまでチョロちゃんが立っていたドアについている、
小さなガラスが一つ割れていました。
…正確に書くと、ガラスに放射線状の亀裂が入っているけれど、
うまい具合にヒビが入ったままの状態で、
そこに収まったままでした。(下に落ちていませんでした。)
「どうしたの?」
『頭でゴツンと強くぶつけた~~』
…って頭突き?
一応、頭を確認したけど、無傷で
『痛くない』と言うので一安心。
「ちゃんと言えて、偉かったね!」
…本当に感動しました。
ガラスを頭突きで割って褒められた。…と思われたら困るから、
ちゃんと
「ガラスを割った事が偉いんじゃなくて、
ガラスを割った事をお母さんにちゃんと言えた事と、
謝れた事が偉いんだよ!」
って説明しました。
泣きながら…
『わかってるよ~~~』
『内緒にしようか、母さんに言おうか考えていたら、
頭が熱くなってきたぁ~~…』
色んな事を一生懸命に考えたから、
脳みそフル稼働だったんだね。頭が熱くなって当然
『母さんに見つからないように、
ずっと立って隠してたぁ~』
…と気持ちや状況をちゃんと言葉で説明できました。
おかしな話だけど、
チョロちゃんの成長を感じた経験で、
とっても嬉しくって、何度も褒めました。
問題行動をするのには、わけがある。
これはABAの考え方です。
実は、この問題行動(頭突きでガラスを割った)にも、
ちゃんと理由がありました。
そのわけは…次に書きます。