きっかけ… | おしゃべり大好き!自閉っ子 「チョロちゃん日記」  

おしゃべり大好き!自閉っ子 「チョロちゃん日記」  

幼児期に発達障害(神経発達症)と診断された
チョロちゃんの凸凹発達の大変だった育児を
今、楽しんでいるのは、
親子で成長(発達)し続けているからです♪

子どもが診断を受けるきっかけは人それぞれだと思うけど、わたしの場合はチョロちゃんが明らかに他の子と違う事に気づいたから。



今にして思えば…とか思い返してみると、本当にいろんな??があって自閉症の事を知るにつれチョロちゃんの??な行動の裏に自閉っ子特有の行動や特徴が出ている事に気づきます。



でも、まだそこにたどり着く前、??…と思いながらも、それが確信になる前に、それを確かめる(?)ためにわたしがした幾つかの事を書いておきます。



まずは、地元の大学の先生がゼミの生徒を募って開いていた育児広場。

教育学部の学生さんと未就学の幼児を連れた親子(事前に募集して抽選で選ばれた10組ほど)が週に一度午前中の数時間を一緒に過ごすと言うものです。(約一年間)


学生さん達が遊びを企画して、部屋の中や、構内の池や運動場で遊んだりする広場です。


チョロちゃんは、一人遊びに没頭して、一人だけ別の部屋に閉じこもり鍵を掛けて他の子の進入を遮っていました。

気が向いた時には、他の子の中に入っていく事もあったけど、それもごく短い時間でした。


手遊び歌も、絵本の読み聞かせにも全く興味を示さないで、ひたすらミニカーやパズルなどで遊んでいました。




それと平行して参加したのが、自治体で募集していた親子スポーツ広場。

これも事前申し込みで週に一回午前中、市立体育館に未就学児の親子が集まって色々なスポーツをするという企画です。


チョロちゃんは広い体育館の中を一人で走り回ったり、遊具を使う場面では赤い遊具にこだわり…と色んな事にこだわりが出て、他の子と同じようにできない事が多かったのでわたしは謝ってばかりいました。



そして、特別支援学校が開いていた親子教室。


これは、障がいがある(…かな?と気になっている)子の親が、子どもと一緒に参加して子どもは先生やボランティアの学生と一緒に遊び、親は育児相談を受ける事ができる場所です。

“発達検査はできるけれど、(医師ではないので)診断は下せない。”…という事でした。


この頃は、保健センターから紹介状もらって専門医の診察の予約をした後だったので、発達検査は受けませんでした。


チョロちゃんも初めての時には、参加できなかった事ばかりでしたが、今では気に入っていて楽しめる様になりました。



こういった経験を通して、やはり独特な特徴を持つチョロちゃんの事をキチンと知りたくて、保健センターでの3歳半健診の時に申し出て専門医に診てもらう運びとなったのです。


この時に、『一歳半健診でスルーされたのは何故か?』『何か気になった事はなかったのか?』と再三に渡って聞かれたけれど、後になって??はあったものの、「どこに相談したら良いのかわかりませんでした」…と言ったら『ここで良いんですよ 』ってあっさり言われてしまって戸惑いました。


こういう事は、もっと早く知りたかったです。



1歳半健診の段階で全く言葉が出ていなかったり、特徴的な行動がハッキリしていたら、そこで保健センターから紹介状を渡されて専門医の診察…と言う事になっていたのですが、言葉の遅れに関しては、それなりに会話が成立していたので、意思の疎通はできていました。



3歳半健診の時も、一応の受け答えができていたので、わたしがチョロちゃんの問題行動を列挙しなかったら、スルーされていたと思います。


チョロちゃんの場合、親子広場やスポーツ教室などに連れて行った事で、明らかに他の子と違うと確信できたのは良かったと思っています。



早期発見・早期療育は自閉っ子を育てるのに大切な事です。


就学する前に診断された事で就学に向けての準備ができるし、わたし自身が自閉症について勉強して知識を得る機会がありました。



最近は成人してから診断される高機能自閉症やアスペルガー症候群の方も多いようですが、自閉症と診断できる医師に巡り会える人はまだ良い方で、学校や社会に出てからも自分だけが違う?…と思いながら他の人(まわり)に合わせようと無理をして二次障害になったり、不登校や引きこもりになったり、精神疾患と間違って診断され、必要のない薬を処方されてしまう人も少なからずいるようです。



だから、きっかけをつかんで早い段階で専門医に診てもらい診断をしてもらうのは、子ども(当事者)にとっても親にとっても大切な事だとハッキリと言えます。