Tasmania before night | 猪突猛進 にがおえ*がお

猪突猛進 にがおえ*がお

広島のイラストレーターCHORO。似顔絵・イラストやウィンドウペイント、ワークショップなどで活動中。
元旅人。現在はカポエイラ にハマり中♪

           

猪突猛進
タスマニアへのフライトは早朝のシドニー空港から。
体調を崩すなんて思ってもなかったから、前日は空港に泊まろうとすべてのチケットを取ってたもんでハラハラだった。
運良く体調も回復し、空港へ着いたのは夕方の7時半。
お腹が空いていたけれど、日本のようにレストランはなくていくつかカフェがあるだけ。
そのカフェもすでに片付け始めていた。

そんな時
空港の敷地内に入ってすぐに「マクドナルド」の看板があったのを思い出した。
強い風の吹く中、空港に入ってくる車と反対に歩き始める。
歩き始めると思ったよりも距離はあるし、荷物が肩にのしかかってきた。
途中麦わら帽子が飛ばされて車道に舞い、タクシーの運転手が車を停めて拾ってくれた。
20~30分、到着したはいいものの、この距離をまた戻るかと思うと気分が萎えた。

早速ハンバーガーセットを頼んで場所を陣取った。
聞くとここは24時間開いているのでギリギリまで滞在することが出来る。
ごはんを食べると今度は眠気が襲ってきた。時間はまだ9時過ぎ。人もまだ多い。
あきらかにうちはここで夜を明かそうとしていることはミエミエとじゃけど
さすがにこの時間から寝るのは悪い気がする。
11時まで粘って、耐えれず机にうつぶせになった。

空港横のマクドナルド、ここは夜中も人が耐えることはなかった。
最終的にうちはソファーに横になって休んでいたけど
結局眠れなかった。

4時。
人の気配を感じて顔の上を覆っていた帽子をとるとそこにバックパッカーのカップルがいた。
彼らは自分達の荷物をキャリーに積んでここまでやってきていて(その手があったか!!)
目が合った瞬間「うちの荷物も乗っけて!」と図々しくもお願いた。
快く了解してくれたウズベキスタンのカップル。
急いで荷物を乗っけて外に出ると雨が降っていたガーン
キャリーに乗っけたバックパックにはレインカバーをかけていない。
ちょっと待ってと言いかけた瞬間、荷物担当の彼氏が走り出した。
ええいっ、仕方ない。本降りでないだけましじゃっ!

行きの半分以下の速さで空港に着いて
ケアンズ行きのカップルにお礼を言って別れた。

チェックインは5時から。フライトは6時半。
隣に座った体の大きなおじさんの肘置きからはみ出た腕と戦いながら1時間半、
飛行機はタスマニアに到着した。