さて、電車とバスを乗り継ぎようやく到着した室生寺ですが、こちらの門からは入れません。
(ここは出口として利用されてます)
参拝受付は右手のこの道を行った先。
受付を済ませて境内に入ると、見えて来たのは仁王門。
古い建物の多い室生寺の中で、この仁王門は妙に新しく感じてしまうのですが、それでも再建されたのは江戸時代のことです。
仁王門をくぐるとさっそく満開のシャクナゲが迎えてくれました。
そう、室生寺はシャクナゲでも有名なお寺なんです。
だからこの季節に臨時バスが増発されるんですね。
金堂へ続く鎧坂。以前は手すりはなかったそうですが、古いお寺の階段は今のそれより一段一段が高かったりもするしお年寄りの参拝客も多いでしょうから手すりがついたのはいいことですよね。
何より帰りのことを考えるとね。なんせ「室生寺」ですから・・・![]()
鎧坂脇のしゃくなげも綺麗です。
金堂。平安時代前期の建築物で国宝です。
安置されている仏像も釈迦如来立像(国宝)・十一面観音菩薩立像(国宝)・地蔵菩薩立像(重文)・薬師如来立像(重文)・文殊菩薩立像(重文)・十二神像(重文)・伝帝釈天曼荼羅(国宝)と、古刹ならではの豪華な顔ぶれ。
ちょうど他の参拝者に係りの方がいろいろ説明をされているところで私もちょっと便乗させてもらったのだけど、仏像の玉眼(水晶でできた目)について熱弁をふるっている参拝者がいてちょっと引きました。
そんなこと熱弁をふるうまでもなくお寺の方の方がよくご存じだと思うんですがね・・・。
金堂の向かって左にある弥勒堂(鎌倉時代前期-重文)。
江戸時代にかなりの手が加えられているとか。
こちらには弥勒菩薩像(重文)と釈迦如来坐像(国宝)。
写真がみつからないんだけど、金堂を挟んで弥勒堂の向かい側に杉の大木に守られるように建つ天神社と軍茶利明王石仏があります。
また階段を登って本堂(灌頂堂 鎌倉時代-国宝)へ。
奈良を回ってると国宝とか重文とかだんだん慣れて来るんだけど、今回は昨日興福寺の北円堂と東金堂へ行ったきりで後はほぼ植物しか見てなかったので室生寺でちょっと圧倒されてます![]()
本堂(灌頂堂)です。
戒律や資格を授けて正当な継承者とするための儀式を灌頂といって、密教では重要な儀式だそう。
その儀式を行うのがこの本堂(灌頂堂)です。
本堂に安置されているのは如意輪観音菩薩像(重文)。
ああ、だんだんありがたみが分からなくなって来た・・・。
そして本堂脇の階段の上には国宝五重塔!
1998年の台風7号で倒れた杉の直撃で屋根や軒が折れる大被害を受けましたが無事修復。
今も美しい姿を見せてくれています。
なんでもこの修復の時に、破損個所に使用されていた木材の年代を調査したところ、この塔の建立が800年頃という従来の定説を裏付ける結果が出たそうです。
これで屋外にある木造の五重塔としては法隆寺に次いで二番目に古いということが決定したんですね。
興福寺五重塔の三分の一しかない小さな塔ですが、各層の屋根の大きさがほぼ同じ(普通は上層に行くにしたがって小さくなる)で屋根は大きく張り出し勾配は緩く、最上部の九輪(屋根の上に立っている棒のようなもの)に普通は水煙の飾りがつくのに対して、室生寺の塔には宝瓶という壺状のものに宝蓋という傘状のものが乗っているという独特の様式になっています。
また、階段を上がってすぐという位置に建つこの塔は、下から見上げた時に最も美しく見えるように設計されているとか。
小さいけど美しい塔です。
私は北円堂でも分かるとおり結構シブ好みらしいので東寺の黒い塔とか、薬師寺の東塔とかが好きなんですが、この塔が人気があるのもわかるなぁ。
と、ここまではまだまだ余裕ぶっこいてた私ですが、このあと地獄を見ることになるんですね。
長くなるのでそれはまた次の話で。











