こんにちは。BassパートのJun−cchiです。
先月下旬より、加藤洋太さんに
作曲していただいた「新美南吉の3つの詩」の2曲目「枇杷の花の祭」を練習しています。
小濱明先生は、音を取る段階で、曲の表現に目を向けて私達にご指導くださいました。その中で3つ紹介します。
①十六分音符の連は、全てはっきり発音する。
日本語は語頭にアクセントを置くことが原則なのですが、この曲は、「allegro energico(やや速く 力強く)」の指示があり、ピアノは、十六分音符のリズムを華やかに演奏しているので「祭りがあるよ−」の歌詞は全てはっきり歌うのだと解釈しました。
②音程が跳躍するフレーズがあるときにねらいをはっきりさせて歌う。
例えば、跳躍する手前の言葉からクレッシェンド(大きく)するとか、跳躍した音程をしっかり歌える構えを前もってイメージしておくなど具体的に意識して音程を取っていくことが大切です。
③ボカリーズ(ハミングや母音で歌う)から、言葉に変わるとき語頭をはっきり歌う。
男声パートのフレーズにO(オー)→「覗いたら」と歌うところがあります。覗いたらの「の」も「お」の母音なので、意識して歌うことで、「覗いたら」という言葉がしっかりと伝えられる。
この曲は、調性、拍子の変化が頻繁にある曲なので、その変化に慣れ、その音楽の良さを表現できるように歌っていきたいです。