【創作4】国公立病2 | 働くカットマンのチラ裏卓球ブログ

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先輩「暇ではないが書く時間はある。」

 

後輩「超久しぶりっすね先輩。それを一般的に暇と表現するのではないんですか。」

 

先輩「いや違う。ある場所に拘束されていて卓球はできない。しかし前倒しで色々済ませてしまっていて、やることがなく時間はある。」

 

後輩「なんとなく察しましたが深堀はしないでおきますね。」

 

先輩「お前は賢い奴だ。」

 

後輩「しかし先輩が口を開いたってことは一体何をdisる気なんですか?炎上芸は辞めてくださいよマジで。」

 

先輩「disり芸と俺は対極に位置する存在。だから労働契約上の競業避止義務の話も、署名の話も一切する気はない。」

 

後輩「思いっきりキーワード出しとるやないか。」

 

先輩「こちらに書いてしまいますと過度な個人攻撃に繋がる恐れがある事と、只の私怨による誹謗中傷と捉えられてしまう事を危惧して、キーワードだけで済ませた。」

 

後輩「原文ママでコピペしてくんなや。お前こないだ絶対関わらんとこって言うとったやろが。割と周りの人間見てるんやぞここ。」

 

先輩「あらゆるムーブ全てがちょっと…出来心でつい…。誠にごめんなさい。」

 

後輩「話変えましょう。建設的な卓球の話をしましょう。お願い。」

 

先輩「でもなあ。卓球の話してる暇あるなら練習したいからなあ。」

 

後輩「冒頭の発言は何やってんお前。(いやでも理論とか大事じゃないですか?)」

 

先輩「おい実際の発言と心の声逆転してんぞ。」

 

後輩「(すみません。)でも言語化して理解した上で卓球に取り組みたいじゃないですか?」

 

先輩「謝意もちゃんと言語化しろや。しかしお前は頭で理解すれば卓球が上手くなると思ってるのか?」

 

後輩「少なくとも一助にはなるんじゃないですか?むしろ理解してなかったら再現性も何もなくないですか?」


先輩「はい出た。それ国公立病。お前の発想は国公立病そのもの。」

 

後輩「久しぶりやな。」

 

先輩「国公立系の人間の罹患率は95%(俺調べ)」

 

後輩「過言でしょ。」

 

先輩「お前、小学生の頃の張本選手に勝てるか?」

 

後輩「小2の頃ならワンチャン…。」

 

先輩「小6は?」

 

後輩「来世に期待したいです。」

 

先輩「張本選手は幼少から勉強も頑張っていたらしいが、小学生の頃の張本選手に勉強なら勝てるか?」

 

後輩「教科に拠るかもですが、総合力ならさすがに勝てると言いたい。」

 

先輩「張本選手じゃなくとも、他の全国レベルの小学生達でならどうだ?卓球で負けるのは卓球の理解度が浅いことが原因か?彼らは頭で理解していると思うか?頭で理解しているから再現性が高いのか?」

 

後輩「まず理解度勝負の土俵にすら立てていません。。。」

 

先輩「どうせお前は、

  1. やたら長く練習して
  2. 自分の伸び率が悪いことに気付いて
  3. これじゃダメだと何か変えないとと模索し始めて
  4. 上級者は自分が知らない何かを知っている、理解していると考えるに至り
  5. 有象無象の卓球YouTuber達の動画を見漁り、卓球専門誌を読み漁り
  6. SNS上ではよくわからん人間達の戯言をありがたく拝聴し
  7. 色んな理論に傾倒したりしながら、ついでに用具にも凝り始め
  8. 結局多くの時間を無駄にしているんだろう

後輩「僕の半生を振り返るのやめてもらっていいすか。」

 

先輩「卓球って、難しいな。」

 

後輩「難し過ぎます。」

 

先輩「でも多分、お前が思っているほど難しくないぞ。」

 

後輩「いやそれは過言ですよ。圧倒的に難しいですよ。」

 
先輩「今の張本選手の全力フォアドライブをカウンターするのと、数学オリンピックの最難関の問題を解くのはどちらが簡単か。」
 

後輩「前者ならコースさえ分かってたら何球かやってたらできそうです。後者は何時間かけても無理ですし、おそらく解答を用意してもらっても理解できないことが多過ぎて無理な気がします。でもそれとこれとは違いませんか?」

 
先輩「卓球が難しいのは、大量のタスクを極めて短時間にこなさなければならないことであって、『100m走しながらチェスをするようなもの』は完全に過言だぞ。卓球においても戦術や駆け引きはあるが、チェスや将棋は何十手も先を読んで戦っている。卓球はそこまでじゃない。」
 

後輩「まぁ…。」

 
先輩「じゃあ、お前だけ時間の流れが1/10倍速になった世界で動けるとしたら、馬龍に勝てると思うか?ただしその馬龍はIQ300の異常な天才で、お前の待ちは100%外してくるものとする。」
 

後輩「それってつまり通常の10倍の速さで動けて10倍の速さで判断できるってことですか?球の回転方向すらワンチャン見えそうですね。待ちを外されても全く関係ないですね。それでも何回か負けそうですけどさすがに希望がありそうです。」

 

先輩「卓球は、難しめの四則演算の計算ドリルを短時間で大量に解くことと本質的に極めて酷似している。」

 

後輩「それは確かにそうかも。」

 

先輩「計算ドリルを解くのにお前はイチイチ考えているか?」

 

後輩「そりゃ当然考えてはいると思いますが…。」

 

先輩「ほぼ身体で覚えていないか?8+5=?」

 

後輩「13です。…確かにもはや考えていません。」

 

先輩「確実に小1の時は考えていたと思うが、お前は鍛錬を積んで、脊髄反射レベルで答えを導き出せる領域に到達している。」

 

後輩「壮大やな。」

 

先輩「卓球も一般的に『難しい』とされている打球を何度も何度も反復することによって脊髄反射レベルでできるようになったに過ぎない。上級者がお前がまだ知らない、理解できない魔法の理論を持っていると感じた事はあるか?」

 

後輩「先輩のこれまでの話を聞いても、まだあるんじゃないかと思っています。」

 

先輩「じゃあ、上級者の言う意味が分からないことはあったか?」

 

後輩「論理的に理解できないことがたくさんあります。卓球●国すら理解できない記事があります。というか疑っています。」

 

先輩「断言するが、お前が理解できないということは全国民の99%が理解できない。1%は理解できたつもりになっているが見当違いだ。ちなみに、『お前が理解できない』ことを口走っている本人は、そもそも理解できていない、または正しく言語化できていない。」

 

後輩「それは言い過ぎでは。」

 
先輩「理解できないのは、論理的でないか、似非科学か、または双方のグラデーションによる掛け算だからだ。卓球が論理的で科学的な最適解があるのだとしたら、その最適解は既に発表されているだろう。」
 

後輩「でも上級者の皆さん上手いんですけど。」

 
先輩「そもそも理屈は後付け。とにかく上手くいっている手法に対して、後から辻褄が合うようアレコレこじつければ、見た目は理論っぽいものになる。『理論っぽいもの』に仕立て上げるには、何より雰囲気が大事だ。難しめの語彙を散りばめたり、部分的には論理的整合性が取れていることが大事。しかし途中で論理的な飛躍やエビデンス不足があっても、ほとんどの人間が気付かない。」

後輩「まぁそれは世の常かもしれません…」

先輩「みんな、適当なことを言っている。球に触れてからコントロールするんだみたいなことを平気で言う引退した超トップ選手もいた。頭で理解してると言えるか?それは理解しているんではなく『そう感じている』だけであってお気持ち表明に過ぎないのではないか?」

後輩「Umm...」

先輩「しかし、だ。今言ったことは重要なことじゃない。論理的にあっていようがなかろうが、そんなことはどうでも良い。関係ないとすら言える。『結果的に入る』なら何でも良い。もっと言えば、卓球は再現性が無いといけないから、『結果的にまぐれではなく安定的に入る』のであれば、そこに到達できるのであれば、何でも良い。」

後輩「いやそれは僕としては超ムズムズするんですけど。上級者の考えや感覚を頭で理解したい。」

先輩「はい、それ国公立病。」

後輩「やめてくださいなんか弱小校出身コンプレックスを抉られている気がする。」

先輩「何で頭で理解したい?理解できたら何か得するのか?」

後輩「(理解したら再現性が高まるかも…とか言ったらまた幼少期の激強卓球選手の話出されて論破されそう)」

先輩「その通りだ。さすがお前は頭だけは良くて察しがいい。話が早い。」

後輩「思考を読むなよ。」

先輩「お前は結局は安心を得たくて理解したいだけじゃないのか。頭で理解していないことをやり続けることが不安なだけじゃないのか。幼少期からお前は、頭で理解して解答用紙にそれを表現する訓練を受けてきたから、頭で理解できていないが感覚的に理解できている状態がむずがゆくて仕方ないんじゃないか。言語化したいのは解答用紙で表現したい欲求でしかないんじゃないか。頭で理解できないからやらなくていい理由探しになってないか。勉強時間より効率の良い勉強法探しの時間の方が圧倒的に長い人間になってないか。」

後輩「ああ…」

先輩「解答用紙に言語化する暇は、卓球では与えられていない。もちろんラリー間に3球目・5球目の展開を考えたりはする。でもいざラリーが始まったら考えている暇はほぼ無い。ほとんどが反射の世界。」

後輩「仰る通り。。。」

先輩「しかし安心すれば迷いなく練習に打ち込めるから、その点では『頭で理解することには効果がある』と言える。ただ迷いなく練習に打ち込めるかどうかは結局自分次第だから、頭での理解やナンチャラ理論は、全て練習に打ち込むためのプラシーボ効果程度しかないと思った方が良い。」

後輩「とはいえ真っ当な理論でなくても役に立つことはありますよね。」

先輩「そう。何かをキッカケに自分が感覚的に気付けたり、安定感を得られればそれで良い。全部がキッカケ。」

後輩「あとは言語化できたらアドバイスしやすいですよね。」

先輩「そう、でもそれは指導者に求められることであって、競技者には不要とまでは言わないが極論要らないスキルだな。できりゃいいんだよ。」

後輩「でも全員何かしら表現し切れてないんだとしたら、どんな指導者を信じたらいいんですかね。」

先輩「自分が信じれるものであれば、何でも誰でもいいんじゃない。迷いなく練習に打ち込めたらそれで。あと客観的に判断する材料と言えば、実績だろうな結局。『合う合わないがある』とはそういう意味だろう。」

後輩「僕はこれからどうすれば良いですか?」

先輩「とにかく負荷をかけた基礎練習、フットワーク、サーブ3球目5球目、多球練をしろ。用具がどうのだの理論がどうのだのは暇な時にしろ。」

後輩「分かりました。」

先輩「ちなみに俺が主催するオンラインサロンはここまでが無料。有料ゴールド会員になれば俺からの直接指導とLINE応答、Discordを利用した意識の高い会員同士の相互交流が可能。Discordでのチャットと一部の動画視聴だけができるシルバー会員は月々2,000円から。自分に眠れるチャクラをピン球に込めることのできる『第三の眼』を開眼することに着目した『サードアイズ理論』の解説動画は、会員達の中でも特に評価が高く、会員達は日夜開眼報告や開眼の相互サポートをしている。」

後輩「くっさ過ぎるのでやめてください。」