ラケットを1年前に乗り換えたのですが、また別ラケットに乗り換えました😇
既に1か月使いました。
グリップ変更だけ検討していますが、基本的には使い続けるつもりです。
【レビュー対象】
ディフェンシブクラシック / STIGA / MJPグリップ
【使用動機・目的】
1年前にラケット変更した時は、
「もう少し弾みが控えめなモノにしよう」という動機でしたが、今回も全く同じです。
前回の変更時もディフェンシブクラシックは乗換候補でしたが、ラケット重量が軽過ぎるため、激変を避けて見送っていました。
1年間、ダーカーのスプラインN2を使い続けていましたが、十分使いやすいものの、体勢が崩れている時でもツッツキやカットの安定を求めるなら、もっとラケット自体の弾みを抑えた方が良いだろう…と思っていて、最も弾まないタイプのラケットに変えることを考えていました。
これ以上、用具の力に頼り様がない状況にしよう…と思い立ち、これで入らんならどないしょーもない、ある種背水の陣です😇
STIGAは特注でなくともグリップ形状やサイズを色々選べます。
今回は少し細身タイプのFLグリップがあるということで、MJPを選びました。
【使用環境】
ラケット:ディフェンシブクラシック (MJP/STIGA)
F面:ディグニクス09C (特厚/バタフライ)
B面:バーティカル20 (特薄/STIGA)
全重量:145g
【ラケット単体重量】 69g
カタログでは80g±5gと表記がありましたが、グリップ形状の関係から、メーカーにはかなり軽い在庫しかないとのことでした。(どのグリップ基準で80g±5gなのかは不明です)
前回ラケット変更時は、重さにかなり拘っていましたが、今回は、重さが軽くなる分には切替えもしやすいし、飛ばないラケットでFLグリップがあるものが少ないので、まぁいっかと。
ラケット単体で比較すると前代のスプラインN2は86gでしたので、17gも軽くなりました。
ブレードサイズもほぼ変わりませんのでラバー重量は同じです。
しかし手元が軽い分、重心がやや先端寄りになったからか、そこまで重さが変わった気はしません。
【商品コンセプト】
カタログを見る限りSTIGA製ラケットの中で最も弾まないラケットで、名前のとおり極めて守備寄りの性能です。
【MJPグリップ】
カタログ上のグリップサイズを確認すると、長さが通常のFLグリップと比較して1mm短く、グリップの襟や裾野部分なども最大1mm程度短い感じです。
たまたま貰った、同じSTIGAのカーボネイド190のFLグリップがありますが、これよりはほんの少しだけ細い方が良いかなぁと思っていました。
ディフェンシブクラシックが板厚5.1mmに対してカーボネイド190は板厚5.8mm。
板厚の差に加えて、グリップ形状そのものの差。
カタログ値だけ見て、「まぁこれぐらいの差なら違和感ないぐらいやろ…気持ち細身やったらちょうど良いかな」ぐらいの心構えで、店舗で握ったりせず購入してしまいましたが、数字で見るよりも(僕にとっては)ちょっと細身過ぎたので、FLグリップに変えようかなと思っています😇
グリップのサイズが1mm変わるって、思ってるより変わるみたいです。
最初は「慣れたらそこまで変わらんかな~」と思っていたのですが、やっぱり手に馴染むサイズが良いなと思い始めたら無視できなくなってしまいました😇
ネット注文する場合でも、ラケットのグリップだけは店舗で実際に握ってみることをオススメします。
【ブレードサイズ】
ビオンセロとほぼ同サイズ。
スプラインN2より1mmだけ長いかな、という程度です。
【打球感】
かなり手の中で籠る感じの響きで、独特の打球感です。
いかにも「弾まないラケット」という感じ。
そこまで重要視してないのと好みは人それぞれなのでこれぐらいで。
【弾み】
本当に弾みが抑えられています。
STIGAカタログ内でスピード値が最も低いラケットだけあります。
前代のダーカーのスプラインN2比で言えば0.8倍ぐらい、
ニッタクのビオンセロ比で言えば0.7倍ぐらいの弾みに感じます。
ちなみにカタログのスピード値だけを見ると、2倍以上の値のラケットもあるのですが、実際にはラバーの弾みも加わりますので、単純比較することは難しいです。
【カット&ツッツキ】
弾みがかなり抑えられた分、慣れるまでは浅く入ることが多かったです。
慣れると、崩れた体勢でも飛んでいってしまうことが無い分、非常に入れることが容易でラケットの恩恵を受けやすいです。
飛ばさないように恐々と触る必要がないので、特に力んでしまう場面でも安心感があります。
【ドライブ】
弾みが抑えられた分、同じ力で振るとボールも遅いので、MAXに近い力で打つような場面では差を感じます。
が、通常時のスピードは力の調整で対応できる範囲内です。
練習相手に感想を求めましたが、以前より弾みを抑えたラケットを使っていることに気付かない程度だったようです。
【スマッシュ】
MAXの速さは落ちたと思いますが、ここも相手にとっては特別差を感じるようなことはないようでした。
【まとめ】
コンセプト通りのラケットで、非常に扱いやすいです。
■カットや台上技術等、インパクト弱めの技術やボールの勢いを抑えることが大事な技術では、弾みが抑えられている恩恵を非常に受けやすい
■ドライブ・スマッシュ等のインパクト強めの技術でスピードを出すには、自分自身の力が必要。守備用ラケット内の比較であれば、劇的なスピード差を感じることはない
■極めて軽いので単純に扱いやすい
攻撃用ラケットや、守備用ラケットの中でも「攻守共にやりやすい」を売りにしているラケットを比べると、かなり弾みが抑えられていますので、小さな力でスピードを出したい人、用具で飛ばしたい人には合いません。
(そういう方は購入を検討すること自体なさそうですが)
弾まない利点としては、弾むラケットと全く同じスピードのボールを打った場合、ディフェンシブクラシックで打った時の方が回転がかかっている、ということでしょうか。
そういう意味では、攻撃時もそうですが、守備的な技術でも恩恵を受けられます。
弾みが抑えられている分、同じスピードのツッツキなら回転がよくかかっています。
言い方を変えれば、思い切って回転をかけにいってもオーバーミスし難い、ですね。
「球のスピードは自分で頑張って出すから、それよりも弾みが抑えられていて出力の最低値が低い方が扱いやすい」と思う人にとっては、とても良いラケットです。
まず台に収めることが重要な守備的な戦型の人にとっては、万人受けするラケットかなぁと思います。
僕にとっては求める性能通りのラケットでしたので、乗り換えます。