最近、毎週のように試合に出ています。
来月もほぼ毎週試合の予定を入れています😇
その罪滅ぼしもあって、夜の子どもの寝かしつけを連日担当しています🤗🤗🤗
妻には魂胆はバレています🤗🤗🤗
寝かしつけといっても…すっかり規則正しい生活になってしまったので、大体子どもが21時半には寝るのですが、その15分後には僕も爆睡しています😇
で、子どもはそのままたいてい朝まで一切起きないので、そのまま朝6時を迎えます😇笑
そんな中、真夜中に目覚めてしまった時、何するかと言えば…
そうですね🤗
チャンネル登録している卓球YouTube動画の未視聴分を まるで宿題のように全部観る
ですね🤗
学生時の宿題より圧倒的遂行率を誇っています🤗
さて、そこで気になる動画がありました!
まず最初にお断りを入れておきますが、僕はこの神山さんのチャンネル…特に【裏面】のヘビーユーザーです。笑
ご本人が現在、ツッツキ&ブロック&カウンター型の守備的卓球をメインにされていることもあってか、カットマンと発想が非常に似通っていて、勉強になるなぁ…と常々思っています。
さらに以前、僕のブログをご覧いただいている方からの質問がキッカケで、恐れ多くも動画題材として、いつの間にか記事を紹介してもらっていたこともあります😇😇😇
奇しくもそれは、こちらの記事だったのですが…!
さて、この動画の考え方は、さらに別動画の内容・感想がベースにあります。
それが↑こちらの動画↑です。
特に、この試合後の感想戦部分の内容が超重要です。
まず、この動画内容の概要や経緯だけ説明しておくと、
- フォアで何が何でもドライブかけるばかりで、「弾く」ことができず、試合で勝てない新米コーチ(=カドゲンさん)の感覚を矯正するため、昨年12月頃?裏裏からフォア表に変更
- そろそろ対外試合に出たい。卒業試験として横山友一コーチから1ゲームでも取ったら、対外試合の出場許可が出る
- チャレンジは何回でもOK
- 圧倒的実力差があるので4点ハンデがもらえる
- ただし、横山さんはガチで挑んでくる
- 横山さんは元青森山田の僕と同学年の頂点プレーヤーで、最高成績はインハイ3位とか全日本ダブルス準優勝とかのガッチガチのガチプレーヤー。現在はご自身の練習はほぼできていない
…という状況・ルールです。
現在は、全く勝ちの目が見えないような状況で、毎回、圧倒的敗北を喫しながら、今も定期的に企画動画がアップされています。
僕は個人的にこのシリーズ大好きでして、
横山さんが中級者と試合すると、絶望的なぐらいの差を見せつけられること笑や、
カドゲンさんが何やかや頑張ったり、ちょっと試合への臨み方や、詰め方の甘い部分を諭されたりして、その指導されっぷりが非常にタメになることetc...
僕の方は、仕事が終わってから練習に行けず、子どもは寝ていて時間はある…という時に何するかと言えば、高確率でYouTubeを見てますので、まぁ当然気持ち悪いぐらいマジ応援コメントを残し続けているのですが。。。😇😇
【神山さん動画の考え方】
さて、ここでやっと、神山さん動画の話に戻ります。
本動画は、「格上選手相手に一番やってはいけないこと」というテーマでお話をされていますが、冒頭で結論を述べられています。
詳しくは動画を見ていただきたいのですが、要約すると、
格上相手にはリスクを負うべき…という考え方もあるが、
「無理をして攻め『過ぎる』こと」は、やってはいけない
と述べられています。
さらにその後、ご自身の経験から、その理由などの補足を色々述べられています。
これを聞いていると、「格上相手にリスクを背負って戦うことはNG」の様に聞こえ、思わず僕如きが異論を唱えてしまったのですが…
3回ぐらい熱心に聞いていると、
「あ…多分、伝えたい趣旨はそうじゃないのかな…?」
と思いました。
リスクを取り過ぎるなと言うか、リスクをちょっと取れと言うのか、
どちら側からのアプローチで表現するのか、方向性と表現の違いだけで、もしかして、同じ考え方を示しているのではないかな…?
と、理解しています。
まだご本人の明確な真意を聞けていないため、妄想段階なのですが。。。!
(※その後すぐアンサー動画あり。最下部に追記しています。)
【格上相手にリスクは取るべきだが、取り過ぎるべきではない】
何度も格上相手にどうすべきかというのは書いていますが、僕の中の結論は変わりません。
まず僕如きのレベルで、神山さんと真逆のことを言うみたいですが、
格上に勝ちたいなら、どう考えてもリスクは取るべきです。
というより、通常自分が「リスクがある」と思えるような行動を取らないで、普段通りのプレイをしていて勝てる相手というのは、格上の定義には当てはまりません。
それで負けてくれる相手は、格上だと思い込んでいる同格か、少し実力差はあっても、格上と言う程ではない人です。
よっぽど相手がやる気なくて投げやりな時か、なぜか異常に相手が緊張していて実力を全く発揮できない時以外、普段のプレイより少しはリスクを取るプレイをしなければ、勝てるはずがありません。
じゃあ、どれぐらいのリスクを負うべきかというと、
"若干"です。
若干ってどれぐらいやねん。となりますので、数学チックに言えば、
期待値が低下しない程度まで
です。
ここでやっと、神山さんの考え方と共通してくるのではないかなと思うのですが…。
リスクを負うな
リスクを負うべきだ
と、「リスク」という言葉にフォーカスして述べると、受け手によってかなり印象が変わるなぁと思いました。
卓球で言う「リスク」は、しばしば「成功率」と同義で使われたりします。
だから、発言される人や文脈次第で、どう捉えていいのか分かりにくい曖昧な言葉になってしまいます。
成功率は高くても、相手が確実に待っていて、えげつないボールを打たれるところに返球してしまえば、それは成功率が高いだけの、非常にリスクの高い行動です。
動画内でも例え話がありますが、神山さんはどちらかと言うと、自分から攻めることは苦手なタイプで、相手に先に攻めさせてからブロック&カウンターで回す後の先を取ることが得意な守備型タイプなので、「まずは入れるべき」という発想が強いので、余計話の印象が変わりやすく、僕も曲解してしまいました。
【焦点を当てるべきは、「期待値」】
期待値については何度も書いてますが、ややこしければ「得点率」と考えてOKです。
結局、返球率は大事ですが、一つの要素にしか過ぎず、得点率が高いのかどうか…
つまり、期待値が高い行動なのかどうかが、何より重要です。
格上との試合において、
「勝ち負け等という結果は二の次で、試合内容を充実させたい」
と願う場合、格上相手にどう立ち回るべきか…の考え方は、変わるかも知れません。
が、
「相手がどんなに格上だろうが、結果を重視したい」
と願うのであれば、まず最重要視すべきは、
「最も期待値の高い行動を恐れず取り続けること」
です。
リスクが云々や、返球率が云々というのは、期待値を考えるまでの過程の話で、いわば枝葉の議論です。
【成功率が低くても期待値が上がる場合がある】
例を挙げます。
バック側に送られた低いツッツキに対してフォアで回り込み、バッククロスにループドライブを打つ行為
を題材とします。ここでは、成功確率を仮に一律80%とします。
■勝てる相手の場合
県大会に出られるかどうかぐらいの相手だとして、
ループドライブが入ってからの展開の得点率を80%とします。
計算式を端折りますが、期待値は0.28となります。
期待値はプラスなので、ずっと期待値が変わらないなら、この行動をやり続けることができれば勝てます。
数値的には理論上、11-6,11-6,11-7ぐらいで勝てることになります。
実際には確率と結果の間には大きな振れ幅がありますし、サーブレシーブや相手の戦術変更、対応状況などのもっと色んな複雑な要素が絡むので、決してこの通りにはなりませんが、もしループを打ち続けられるのであれば、非常に勝てる確率が高い行動だと言えます。
■圧倒的格上の場合①(基本形)
バックへのループドライブの成功確率は依然として80%ですが、
格上にはクロスへのループドライブを読まれて、高確率でカウンターされてしまうとします。
そのため、回り込みループドライブからの展開の最終的な得点率を30%と仮定します。
計算は省略しますが、期待値は-0.52です。
期待値がマイナスなので、やり続ければ負けます。
どれぐらい大差で負けるかと言えば、理論上
4-11,4-11,3-11ぐらいです。
まぁ圧倒的大敗ですね😇
■圧倒的格上の場合② リスク取り過ぎてダメなパターン
このままでは負けてしまいます。しかも絶望的な大差です。
…ここは、ワンチャンに賭けるしかない!
今まで低いツッツキをループしていたけど、
ここは全球相手のフォアミドルに全力でミート打ちだーーー!
という、無謀な作戦に出るとします。
ここでは、全力ミート打ち成功確率を10%
ただし得点率は100%とします。
ワンチャン入れば絶対決まるという究極の選択ですね。
期待値は、-0.8です。当然マイナスですから、ほぼ負けです。
これ、どれぐらいの負け方をするかというと、
計算上は 2-11,3-11,3-11ぐらいです。
さっきより酷いです。笑
確率のブレはある…と言っても、これは神様も降りてきてくれそうにありません。
■圧倒的格上の場合③ ちょっとチャンスありそうなパターン
低いツッツキをオールフォアで全力ミート打ち作戦は、無謀過ぎたようです。
ちょっとはチャンスがありそうなパターンを探ります。
手癖で回り込みループドライブをバッククロスに送っていましたが、
頑張って、
ストレートコースにいつもより強烈に回転をかけて遅く打つことにします。
ストレートコースに打つ
かつ
いつもより回転をかける
と、普段より質の高いプレイを狙いに行くので、
成功確率は70%まで下がるとします。
しかし、それが入った場合の最終的な得点率は55%まで引き上がるとします。
期待値は-0.23です。
まぁ相手は格上ですからマイナスなのは仕方ないですが、最初より随分マシです。
どれぐらいの差になるかと言うと、
計算上は7-11,7-11,7-11ぐらいです。
まだちょっと勝ちの目がありそうです。
【まとめと心理】
これらは都合の良い例示でしかありませんが、考え方としてはこんな感じです。
成功確率が高いことをしていれば、期待値も高くなるかと言えば、相手のレベルが上がってくると、必ずしもそうとは限りません。
成功確率が下がっても、期待値が上がることはあります。
しかし、成功確率が下がり過ぎて期待値が下がることもあります。
要は成功確率と得点確率のベストミックスを探ることが大事で、相手のレベルが上がれば上がるほど、そのベストミックスは、成功確率が低いことを狙いに行かなければならないことになる…
というのが、現実です。
となると、格上とはレベルの高い相手のことですから、多少リスクを取る…というより成功率が低い行動を取った方が、期待値が高くなることがあります…が、
成功率が低すぎる、自分にとって難しすぎることをやろうとすると、やっぱり期待値が下がります。
また、淡々と成功率が低めでも期待値の高いプレイをやり続けることができるかというと、そんなことはありません。
勝負所で、
ストレートへ打つと成功率は70%だが得点率は95%…
それに対して、
クロスに打つと成功率は95%だが得点率は55%…
こういう場面に出くわした時、極めて合理的に考えて、淡々と70%のストレートを選べる人は、かなり少ないと思います。
心理的にビビッてしまって、無理やりストレートを狙いにいっても、本来の成功率以下になってしまうことも多いと思います。
僕なら安牌に確実にクロスに入れにいって、相手もビビってるのに期待し、カウンターされないことを祈りそうです😇
これを最も大事な場面でやってのけるのが、こないだの全日本で優勝したカスミンです。。。笑
まぁカスミンの場合、勝負所でも成功率は90%なのかも知れませんが…(゚ω゚;A)
実際には、勝負所でも自信もってできる技術…となると、体感的には成功率80%以上あると思えるぐらいじゃないと、難しいです。。
期待値の高い行動を自信もって取り続けるためにも、基礎力の向上が必要ってわけですね…😇
おそらく神山さんは、
中級者以下がリスクを背負う行動を取ろうとする時、
必要以上に低確率な一撃必殺系の行動を取ろうとしてしまうので、それは良くないし、相手に効かないことすらある
ということを伝えたかったのかな?と思います。
というか、一般視聴者はそう捉えていて、僕が理解力足らなさ過ぎたのかも知れません😇😇😇😇😇
-----3/24 23:00頃追記------------
神山さんのアンサー的動画がアップされました。
なんかすみません(゚ω゚;A)!
この動画内では、
想定の範囲外のボールに対してまでリスクを背負うべきではない
ということが強調されています。
普通、想定の範囲外のボールに対しては入れるだけで精一杯ですが、それを強打したり、さらにはストレートコースに打とうとしたりすると、そりゃ期待値も下がります。
ということで、やはり同じことを言ってたんだなぁ…
と理解するに至りました😇