【用具・雑記】尖り性能の用具にハマっちゃう中学生… | 働くカットマンのチラ裏卓球ブログ

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【現在の使用用具】
ラケット:ビオンセロ (特注グリップ/ニッタク)
F面:ディグニクス09C (特厚/バタフライ)
B面:バーティカル20 (特薄/STIGA)

 ぼやき半分の雑記です。個人的見解です。。

 

 

 現在の練習場所のメインは、大学生の頃から練習に参加させていただいているクラブチームです。

 

 大人も来ていますが、高校生以下がメインで、小学生や中学生もいます。

 

 中学生の子達は、学校の部活だけの子よりは基本的によっぽど強いのですが、その中に特徴的というか、ユニークなフォームの子が2人ほどいます。

 

 彼ら2人は、普通の部活だけの子よりは上手いけど、それでも学校+クラブチームで練習していて、自分より圧倒的に強い人が身近に溢れていて、しかも聞けばいつでも教えてもらえる環境にいる割には、ちょっと弱い…。

 まぁ部活だけの子でも、ちょっと運動神経のいい子だったら、すぐ抜かれるだろうな…ぐらいの子です。

 せいぜい市大会で8~16ぐらいでしょうか。。

 

 練習に来た時には楽しそうにしてるし、卓球好きなんだろうな~ってことで、頑張れ~って感じで微笑ましく見ているのですが…。

 

 

 最近、なんだかやたら楽しそうに2人で用具の話をしている場面に遭遇し、何の気なしに彼らのラケットを見たところ…使用ラバーが…

 

 おなじみWRMさんで扱っている、尖り性能系の粘着ラバーや極薄ラバーでした。

 

 

 もうそれ見た瞬間にですね…

 

 あ~~、やってもうとるな~~。。。

 

 って思いました。

 

 彼らの成長の延長線上に、きっちり選手として強くなる未来は…このままだとありません。。

 

 まず考え方を改めないと、極めて微妙なレベルですぐに頭打ちする未来しか見えません…。

 

 

 断っておきますが、僕はたまに違う用具を買って試した時は、WRMさんでレビュー投稿してますし、WRMさんが動画投稿を始めた頃から技術解説動画を大変参考にしてますし、退職されたXiaさんの考え方動画は特に好きで、卓球始めた手の中学生の頃からあんなんあったら、今頃全然レベルが違ったのにって思いますし、動画に感銘を受けて社長に応援メールを送ったことすらありますし、なんだったらこれ書いている傍ら、貯めたポイント使ってNo.1を2枚ポチったところです。

 

 ゴリゴリの定期利用者です。

 

 

 ですが、ラバーのプロモーション動画の内容や、推し方(角度)には懐疑的な時もあります。

 

 一応批判を受けないよう、言うことは言っているけど、ミスリードを誘っている部分もあり、ちょっと踊らされやすい子は飛びつくだろうな〜ぐらいのギリギリの表現をしていると言いますか。。。

 

 注意書きがめちゃめちゃ小さい保険の約款みたいな。。。

 

 まぁ典型的な情報商材系プロモーションなことが多いですね。。

 

 

 特に中級者層以下に向けて、色んな尖った性能のラバーをおススメされていますが、僕は

 そんな用具に頼る前に自分の弱点と向き合って練習しろ、その方がよっぽど伸びる

 と思うタイプです。(自戒を込めて。)

 

 尖り系ラバーは、競技力向上を目指す初級者や中級者にとって、成長面で害悪になり得るため、超短期的な結果を求める場合か、局所的な感覚練習に用いる以外では、決して選択すべきではない

 と思っています。

 

 

 尖った性能のラバーは、対応力の無い中学生だと初見殺し的強さを発揮することがあります。

 また、尖ったところだけで上手く勝負できれば、格上相手にも勝ち得る可能性があると思います。

 

 …が、前者は結局対応されたらそれまでで、そこから地力をつけなければ決して勝てませんし、後者は自分の卓球を確立していて、かつ尖った性能を活かして限られた土俵の中での勝負にもっていけるだけの戦術・技術を持つ人の話であって、そこらの強豪校もいない地区の、中学生の市大会で優勝できないレベルでは、まずあり得ません。

 

 まだまだこれからの、発展途上の子が、卓球のことをよく理解しないまま、ネットで得た知識と用具紹介動画の編集された良い部分だけ見て、希望を抱いてラバーを購入しても、一時的に少し下駄を履かせる効果はあるかも知れませんが、根本的な上達の助けにはならないこともあるばかりか、妨げにすらなる可能性もあります。

 

 彼らが自分の卓球を客観視して、適切に用具を選択できるだけのレベルであれば、「こいつ芯があるな~。めっちゃ考えてるな~。」って評価になるのですが…。

 (もしかすると、卓球のことをあまり知らない親御さんの影響なのかも知れませんが…。)

 

 

 尖り系ラバーは突出した性能を持つ一方で、普通のラバーだと普通にできることができない、または非常にやり辛いことがネック。

 まだまだ上手でない子なら、そのやり辛い部分を練習しなくなり、基礎力が伸びなくなることこそがネック。

 

 用具の性能と、自分の目指す卓球を理解し、自分に合うと判断した上で選択したガチ勢が扱うと、用具の弱点部分を克服したり、弱点となるラリー展開に持っていかせない工夫をしたりと、強いんですが…。

 

 結局、強い人は何を使っても(もちろんテナジー使うかマークV使うかで差はありますが)強く、その用具を使いこなすための土台の基礎力が高い。

 一方で初・中級者の段階からやたら用具にこだわり、その目先が不幸にも尖り系ラバーに行き着いてしまうと、基礎力を高めるより先に、自分に欠けた能力や技術力を尖った性能の用具で補おうと考えてしまうので、根本的解決から遠ざかりがちです。

 

 普通に強くなるレールを踏み外してしまう、って感じですね…。

 

 大人しくモリストDFとか貼っときゃいいのに。。。

 

 そういったことに気づくこともまぁ経験のうちなのですが…。

 

 

 ちょっと勝てるようになって、中学3年間楽しんで終わり、ぐらいのモチベなら理解しますし、アリだと思いますが、僕はできるなら生涯スポーツとしてやった方が楽しいのにな~と思うわけで、そういう見方からすると、変なクセをつけてしまうことで、その子にとって長期間解消し難い後遺症になってしまいかねないなぁと。。。

 

 さらに厄介なのは、一度用具迷路に入ると、長期間拗らせがちで、やたら用具変更を繰り返し、その期間中全然上達しない………

 そういうパターンの人を何人も見てきました。。。

 

 

 用具についてやたら熱く語る人を草大会の下の上~中の中ぐらいのレベルで見かけますが、用具にこだわる前に…(以下繰り返し)って思います。

 まぁもちろん、インパクトが弱いのにチャイラバで頑張ってますって人が、柔らかめのラバーに変えたらすごく良くなったよ~ ってぐらいだったら、とてもステキな話なんですけれどね。。

 異常なこだわりを見せる人は、お金がある社会人からやり始めた人に多い印象ですね。。。

 

 限られた時間の中で用具に頼りたくなる気持ちも分からんではないですが、大会に出て勝ちたい、という熱量があるなら、まず卓球の基礎的な技術力の向上に目を向けた方が近道だろう、と、正直思います。。。

 

 卓球をどう楽しむかは人それぞれ、とはいえ結局、上手くなって自分の思い描く卓球ができること、そこにどうやって行き着くかを試行錯誤することこそが、もっとも競技卓球を楽しめて面白いのであって、その試行錯誤の過程で、土台部分より先に用具にこだわってしまう人がいることを理解はできますが、あまり共感はできません。。。

 

 自分の思い描く卓球が明確にあって、それを実現するために、フィーリングや自分の用途に合う用具にこだわり、試行錯誤することは絶対的に必要ですが。。優先順位が逆転してるんじゃないか、ってね。。。

 

 

 

 冒頭の中学生2人も、思いがけずそんな道に迷い込んでしまった可能性がありますが、すぐにまず何をすべきなのか気づいてくれたらいいんですけど…。

 

 もし彼らが自分の子どもなら、こういう理由でそれは無駄だよ。。。商業用のプロモーション動画より、技術解説動画や考え方を見とこうね。。。

 と、即軌道修正すると思います。。

 

 中学生にとっては、自分のやりたいことがぼんやりしたまま用具迷路にハマる経験って、無駄とは言わないまでも、わざわざ遠回りして貴重な時間を使ってしまい兼ねないんじゃないかなと考えます。。それも長年悩むことになってしまう後遺症のお土産付き。。。

 

 ラバーを買い与えた親御さんも練習を見に来ているので、あんまり面と向かって言うのもなぁ~、と。。。

 もし何か直接聞いてきたら、答えようかな、ぐらいに思って生温かく彼らを見守っています。。

 

 もっと根本的に、イケてない体の使い方とかフォームとか、何回も繰り返すミスを動画撮って、ちゃんと修正しようと考えたら、早く上達するのになぁ…。

 

 僕なんか長年染み付いたクセを直すのにえらい苦労してますが、中学生ならまだまだすぐ直せるはず。。

 

 

 学生である期間って、非常に短く限られた貴重な時間なんだなと、社会人になり一瞬で過ぎる年月を経て、改めて思います。

 

 その貴重な期間に、豊富に練習できる時間も、場所も、考え方に触れる機会も、傍にたくさんある環境が与えられているのに、非常にもったいない時間(と、親の金)を使ってしまっている彼らを見て、もどかしい思いでいます。。

 

 

 まぁ一方で、気が済むまで気になる用具を試してみて、「結局自分の力量が大事だな」と気づくことも、必要なこともあるので…

 

 でもそれは中学生の今この時期じゃなくていいんだよなぁー。

 

 もったいないなー。。やっぱ言うかな。。。