【戦術】 対ペン粒の立ち回り方について考える | 働くカットマンのチラ裏卓球ブログ

働くカットマンのチラ裏卓球ブログ

「普段チラ裏、たまに双方向的チラ裏」を目指す卓球ブログ
現在は書き殴りながらの思考の整理がメイン

【現在の使用用具】
ラケット:ビオンセロ (特注グリップ/ニッタク)
F面:ディグニクス09C (特厚/バタフライ)
B面:バーティカル20 (特薄/STIGA)

にほんブログ村


 すごくご無沙汰しておりました。


 年度初めの部署異動により、

 実動部隊は自分以外別部署にいってしまい…

 特殊な職場カレンダーはそのままに、連勤も重なり今年度ノー卓球です


 そして今年度も部署異動できなかったことで、

 予選等のスケジュールを見るとまた予選から出場ノーチャン…


 あ、出足が暗かったですね

 もう今週から卓球できます!

 家でひとり卓球っぽいことする生活からはおさらば。笑



【本題】

 さて気を取り直して本題へ

 更新小休止中に、コメントいただいておりました。


>ペン粒攻略法がわかりません。
>私はF裏B粒です。
>ペン粒はまずボールがとんでこないからカットマンはさがれずに前ですることが多くなってカットかツッツキかわからない打法で返球することになってしまいます。ここでです
>①ペン粒と似たような戦い方になる→ペン粒の得意分野&ナックルは安定性が低い
>② ⅰ こっちがバックスピンかける→少しトップスピンで返ってくるから連続ではツッツけない
>② ⅱ こっちがバックスピンかける→バックスピンは粒プッシュしやすい
>③ ①②より粘りにくいな→じゃあ打つ→ドライブ型より攻撃力が低いから粒高楽勝
>④ ⅰ ロビングして打たせよう→打てない→だから打てない、短く止められる
>④ ⅱ ロビングして打たせよう→打つ→いいカット入ったから前に詰めて攻撃準備→あきコースにポーン
>⑤メッチャ変化つけよう→返ってくるボールを予測できない
>⑥ ⑤だから1球だけ強い回転のボールを送ろう→バックに連続で返される→連続バック粒カット?→打てそうなボールきた→回転がどのくらい残っているのかいずれかわからなくなる
>以上のことからカットマンとして戦うことを諦めるしかなくペン粒よりの戦い方になり、こうなると
>カットマンが得意ではない部分VS粒高の苦手ではない部分
>ということになり勝てる要素がないように思います。どうしましょうか?



 お悩み共感いたします!

 まずいつもの予防線張りからいきますけれど、

 僕もペン粒が嫌いです。笑



 守備寄りの戦型との試合は、精神がすり減りますよね…


 さて、そういった個人的な事情は無視して、

 「どうすべきか」 だけで考察を進めます。

 できるか否か? それは 練習と気合や!



 お悩みの骨子は、ペン粒と同じ土俵で勝負せざるを得なくなり、

 不利な土俵でやり続ける限り勝てねー!どないしょ ってことですね

 相手の土俵で勝負しないために どうすべきか

 1つずつ考えていきます


 まずはペン粒側の気持ちになって…ペン粒として立ち回るのに、

 何をされると好都合なのか考えると

 1.相手の返球が浅い
 2.甘い返球をしてしまっても繋いでくれて攻められることがない


 これじゃないでしょうか

 この2点が揃うと、非常に安心して試合させてしまうことに…

 こちらとしては、それを防ぐ手立てを考えます




 のナックルに対する安定性ですが、

 これは練習次第ではないでしょうか

 相手のナックルに対してこちらもラケット面を立てて、
 どナックルにして返すとなると、安定性の面では勝てないですが、
 (勝てる場合はこちらが格上なだけ)

 とにかく繋いで返すことだけに限れば、
 B側の粒高面で乗せるように返球すれば、かなり安定しそうです


 短く止められたのでなければ、台の外に出るのを待って、
 ボール頂点から少し落ちたところで打球すれば、
 前陣寄せに無理に付き合うことも無くなるかも知れません


 ここで台外で打てるボールまで、台上で処理してしまうと、
 ペン粒側にとって慣れたラリーテンポに付き合うことになり、
 カットマンとしてはどんどん不利になってしまいます



 ②-1,2の こちらからバックスピンをかけた際の相手の返球について

 プッシュは弾道が低くナックル性で飛んでくるため、
 これを攻めるのは 相手のコースが完全に読めていて、
 ナックルを打ち慣れていないと難しいのでここでは考えません

 (余談ですが、対粒に慣れた攻撃型の全国プレーヤーなら、
  プッシュのコースが絞れていれば打ってきます)


 まずは強プッシュされないよう、深い返球を心がけます


 返球が深ければ、無理にプッシュされたとしても、
 それほど処理に困るボールにはなりません

 繋ぐだけなら①で述べた処理で大丈夫ですね



 の 打つにもドライブ型より攻撃力ないから…  という点


 中途半端にドライブを打つと不利になりやすいです

 攻めに転じる時はなるべく

 A スマッシュ性のボール
 B 相手の空きスペースかフォアミドルにスピード性のドライブ


 これに絞った方が良いと思います


 ペン粒は前陣で構えている分、
 中途半端な左右の揺さぶりに対しては一歩動でカバーできるため、
 多少のコース変化はあまり意味がない場面が多いです

 攻撃のコースで崩すならサイド割って相手を寄せてから、
 逆コースを突くぐらいの振り幅が必要ですね


 「色々やってくる」という印象付けのためドライブを挟むのはアリですが、

 攻めどころは絞って ここぞの場面で打つ…

 を基本方針として良いのではないでしょうか



 の打たせるための苦肉の策ロビング…

 ロビングが深ければ短くは止められないですし、

 相手が打てなければ、カット挟まなくてもこちらから打てそうです


 ④-2
 こちらが良いカットできたから前に詰めたところ、
 相手がこちらの動きを見て、空きコース突いてくる…

 というのはかなり高度なので、
 これを完璧にされてしまうとなると考えられるのは

 A 相手が素で強い
 B そもそも自分のカットが甘い
 C 先回りが早すぎて張ってるコースがバレバレ
 D 思考回路がバレてる=慣れられている?



 良いカットが入る=本来こちら有利 の状態ですから、

 読みあいの部分で虚を突かれたのでなければ、

 自分側で解消できる原因がありそうです




 の 強回転に対する相手の返球が分からん…というところは…

 慣れです。笑


 が、回転要素を単純にしたい場合は
 シンプルに縦軸だけの変化に留めておいて、
 横回転などはあまり入れない方が良いかも知れませんね


 で考える 「打てそうなボール」 ですが、

 回転がよく分からない場合、
 「打つぞ」と判断しない方が良さそうですね

 ただし、回転があまり残っていなさそうな場合は別です


 ペン粒から返球される微妙な回転になってくると、
 厳密にはよく分からないことが多いです

 ただ微妙な回転というのは、
 こちらが回転を上書きしてしまうか、
 強く弾くことで弾道を直線的に収束できれば、大して問題になりません


 「打つぞ」 と判断するなら、

 A 強い回転が残っていない(又は回転が分かっている)
 B 深くない
 C こちらの体勢が崩れていない
 D 弾道が低くない


 消去法的ですが、
 これらが揃う甘い球まで待って攻撃精度を高め、

 逆にラリー中はこれらの諸要素が整うよう、
 相手を見ながら どうすれば甘い球を引き出せるか考える

 こういったことが必要ですね





【結論】
 対ペン粒の基本方針は

 1.繋ぎは深く
 2.多少の粘りにはこちらも粘って対抗
 3.攻める球は的を絞って精度を高く
 4.攻めるならスピード性ドライブかスマッシュ性
 (5.決められるなら強回転のロングサーブから3球目攻撃を狙う)



 こんな感じでどうでしょうか?




 ペン粒相手には、こちらが攻撃しなければ粘り合いになります

 カットマンは打たれること前提に後陣で立ち回る戦型ですから、

 相手が前提の強打を放棄すればするほど、

 相手の得意な前陣寄りで勝負しなければならないのは、

 仕方のないこと です


 そこでこちらが攻撃を放棄してしまうと、

 ペン粒からすれば安心していつもの自分の土俵で勝負できて、

 しかも繋ぐだけの相手ということになりますから、

 試合展開はどうしてもペン粒有利になってしまいます。


 というわけで、頑張って攻撃しよう、でも無理はしないでおこう!

 と、なりました


 蛇足ですが、

 ペン粒はどうしてもネットインが多くなりますけれど、

 これに心折れないことも必要です。笑

 1セットに2~3本ぐらいはデフォぐらいの心構えで…



 ああ、想像するだけでしんどいですね






何かの参考になったらクリックおねしゃす! にほんブログ村