お風呂場の電気が切れた。
カバーを外して見たら、「細い蛍光管を折りたたんだ」ような変わった形状の電球?が装着されていた。
家にあった球形の電球を試しにつけて見たら、電気は普通につく。だがしかし、今、私がつけた電球に大きく赤バッテンがついたイラストが、器具の内部に貼り付けてある。
お風呂場は湯気が立つので一般的な電球じゃダメなのかな。
何かあったら怖いので、仕方なく、外したものを持って、ホームセンターに行った。
蛍光管や電球を売っているコーナーで見た。
同様の形状のものはいくつかあったが、まず口金のサイズが分からない。ワット数とかも分からない。
光の色もいくつかあって、分からない。
外したものはもともと器具についていたものだからか、その手の記載が見当たらないのだ。かといって、いまさら器具自体の説明書など、家にあるとは思えない。
こうなったらもう、ホームセンターのスタッフに聞くしかない。
ところが、だ。
広い店内、スタッフがなかなか見つからない。
紺のスタッフジャンバーを来た人をようやく見つけた人が、若い女の子。次に見つけた人も、若い女の子。どう見ても、学生バイト。もしかしたら、スキマ時間はタイミーの人かもしれない。
この人たちに聞いても、分かるとは思えない‥‥‥
そうして私は無意識のうちに「男性スタッフ」を探して歩いていた。
ようやく見つけた男性は、幸運なことにちょっと年配でホッとした。
でも、これって、完全なるアンコンシャスバイアスじゃない?
男の人しか知識がないはずだ。ある程度年齢のいった人じゃないと、信用できない」、と。
普段、私はアンコンシャスバイアス的な言動をとる人を批判的に見ていたし、自分はいたって偏見のない人間と正直自信を持っていたが、それは大きな間違いだった。
自分が全然意識しないところで、差別している。
これこそが、まさしくアンコンシャスバイアスなのだ。
なんかとっても恥ずかしかった。
我が家のお風呂は、十分本が読める明るさで復活したことが、せめてもの救い。
あの女に 聞いても光は 戻ったか
鞠子