信号が青になったので発進し、右折しようとした。
反対車線、対面にも車がいる。その車が直進する、もしくは左折するなら、私はそれを待ってから右折しなければならない。そうでなく、その車が右折するなら待たずに私も右折できる。
対面にいる車は、方向指示器を出していなかった。
となると、対面車は直進だ。
なので私は、道路の真ん中あたりまで出て、対向車を待った。
だが、対向車は動かない。
どうやら、私を先に通してくれるらしいと踏んで、私は右にバンドルをきった。
もちろん、右折し切る前、横断する人がいないか確認のため、停止もした。
その間、数秒なんだろうけど、対面車、全く動こうとしない。直進も右折も左折もしようとしない。
その後も気になってバックミラーで見たが、その対面車、全く動かないうちに、信号は変わってしまった。
うそやろ……
うつむいてスマホの操作なんかしていて、信号が変わったことに気がつかなかったんだろうか。
それだけではない。
その対面車の後ろにいた車も、そのまた後ろにいた車も、クラクションを鳴らさなかった。つまり、止まっていた車3台とも、「信号を見ていなかった」ということだ。
信号無視とは、「赤信号なのに停車しない」ことだけではない。「青信号なのに発進しない」も立派な信号無視だ。
今日の場合、対面にいた3台とも信号無視をした、ということだ。
これは恐ろしい。
恐ろしすぎる。
いくら気をつけていても、こういう相手がそろった場面に遭遇したら、事故は避けられないかもしれない、そう思った。
赤止まり 青で進んで 黄沈思
鞠子