ずっと前から黒柳徹子さんの滑舌が気になっていた。
90歳を超えているんだもん、『ザ・ベストテン』(←知ってる?この歌番組)のときのようにはいくまい。でも、話すことを仕事にしている以上、やはりもう潮時なのではないか。
…などと他人事のように言ってはみたが、最近、自分の滑舌もすごく気になるようになった。
仕事で、電話で、雑談で、自分の思ったように舌がまわってない気がしてイライラする。
これ、年齢相応なのか。もしかして、年齢以上に老化しているのではないだろうか。
…と心に引っかかっていたところ、テレビでクリス・ケプラーさんを見た。
以前と変わらぬ甘い声だけではない。
なめらかで、よどみない滑舌。これも依然と全然変わっていない。
それなのに、68歳と聞いて驚いた。
いったいどれほど、どんな訓練をしているんだろう。
恒常的にBACHを歌っているだけではだめか。
皮膚、歯、目、骨、脳、足、手、何もかもが経年劣化していく。
それでも、姿勢、スタイル、滑舌は何としてもキープしたい。
必死に抵抗する
……ムリか。
抵抗を 止めたら楽に 行けるかも
鞠子