友から夕食に誘われた。
その友とは、1対1で食事をしたことがない。会うときは、いつも別の複数の友がいた。
だから、正直、なぜ誘ってくれたのかわからなかったが、ちょうど出先のついでに行ける場所だったので、OKの旨、伝えた。
で、一緒に食事をしたのだが、取り立てて用があったわけでもなさそうで、仕事の話とかプライベートの話とか、それはそれで面白かった。
だがしかし、彼女が「究極の個人情報だから、本当はしゃべっちゃいけないんだけど」と前置きして、彼女の某客様の家庭の事情について話し出した。
いろいろ聞いているうちに、ん?ちょっと待てよ、と思った。
その某客様って「あの人」のことじゃないか?
それ、大当たりで、彼女の客様でもありうちの客様でもあった。
彼女自身、そうじゃないかと想像したから、私に話したフシもあった。
この客様の家庭の事情、私の仕事にとっては「知らないよりは知っていた方がいい」程度の情報。だけど、彼女の立場では、確かに絶対口外してはならぬことだ。
別に誰にも言わないからいいけどさ。
昨日のジムのスタッフといい今日のトモと言い、なんか「あなただから話した」みたくなことは、胸がざわつくな。
信頼されているということなのか、人畜無害ということなのか。
ものすごく複雑な気分。
ここだけの 話はあそこ ここもほら
鞠子