仕事で健康経営に関するセミナーに出席した。
会場は、地元の県立図書館の中にある会議室。図書館にはときどき行くが、会議室に入るのは初めてだった。
なかなかいい会議室。
…と思ったのだが、セミナーが始まり、困ったことが勃発した。
「聞こえない」のである。いや、正しくは「聞き取れない」のである。
そんなに広い会議室ではない。定員50名だったが、全員来たらかなりきつかったのではないかと思われる。
そのキャパで、何人かの講師&報告者が順番にマイクを使って話すのだが、妙な反響を交えて聞こえてくる。うまく言い表せないが、ボワンとした綿をまとったみたいな声で聞こえてしまうのだ。
中でも一人、マイクを唇にぺったりくっつけて話す講師がいて(←そもそも、これは衛生上絶対よろしくないと思うのだが)、その人が話す間はまとった綿がモワモワで、まったくもって不快だった。
だが、まわりは平然としている。
主催者側のスタッフも何人かいたのだが、音声を調整しようという動きは全くなかった。
…ということは、私以外の人は「普通に聞こえていた」のだろうか。つまり、「私の耳がおかしい」のだろうか。
それ、もしかしてローカのなせるわざ?
人口減少により、これから「働くことができる人」そのものがどんどん減っていく。逆に高齢者は増える一方。
これらを鑑みると、今働いている人が健康をキープし続けることが企業にとって欠かせない項目になるわけで、健康管理は社会人の努めなどと個人の努力に頼っている場合ではなく、企業側が積極的に関与しなければやっていけない時代になっている。
セミナーの主眼はまさにこれだった。
なのに、受講している私自身が、よく聞こえていない。
なんとも悲しく皮肉な2時間だった。
もしかして 聞こえるふりして 寝てたのか
鞠子