私の通っているステップ台運動ジムには、かなり前から「香料自粛のお願い」チラシが貼ってある。
柔軟剤や洗剤、シャンプーにアレルギー反応を起こして困っている利用者がいるらしい。
そういえば、公民館やコミセンなんかにも同様のものが貼ってある。
実際、客様から娘さんが化学物質過敏症に苦しんでいる話を聞いたことがある。
彼女は、教科書に使われているインクや壁に塗られている塗料、建材の接着剤などに過剰に反応してしまうとのことで、ものすごく苦労してらした。
ところが今日、「香料自粛のお願い」チラシの下に、もう1枚追加されていた。
メジャーなメーカーK社の商品名を複数挙げ、さらにはこれらに入っている成分を具体的に名指ししたうえで、こんな健康被害が起こっている旨、記されてあった。
正直、びっくりした。
この追加されたチラシは、ジムが独自に作成したものだ。
ここに書かれた成分は、他社の同種の商品には入っていないのか。
本当に、有害だという根拠があるのか。
気になって調べてみた。
ネット上ではまったくこのような情報は出てこない。その商品に対する苦情も全然載ってない。だからといって、チラシの情報が嘘だとは言い切れないが、それにしても特定の商品名を名指しするのはまずいのではないか。
察するに、これは化学物質過敏症の利用者がジムにクレームを入れたのではないだろうか。
私自身、使っているシャンプーやトリートメント、化粧品、洗濯用洗剤、どれにも香料が入っている。
このチラシを見たから無香料のものを使おうとは、そういえば考えなかった。
他の利用者も同じで、ポスターが貼られたところで、誰も無香料にはしていない。
で、アレルギーが収まらない某利用者が苦情を申し立て……
その人にとってはまさに命がけで、想像以上の大変さだろうとは思うが、でもやっぱり、使い慣れたシャンプーを無香料のものに変えるかという気にはならない。
で、いったい、どうすればいいんだろう。
鈍感な 皮膚にある意味 感謝する
鞠子