乳がん検診に行ってきた。
校区内にある県立の医療センター。もうウン十年もここで検査をしているが、途中から、保険外併用療養費なるものが取られるようになった。かかりつけ医などから「この人、怪しいものがあります」なる紹介状を持たず、いきなり来院した初診という扱いだかららしい。このプラス金額も、たしか初めのころは3,000円程度だったと思うが、だんだん値上げして、今や7,700円も取られる。検査料金そのものは4,000円弱なので、保険外併用療養費のほうが倍くらいかかっている計算になる。
…でも、私の場合それは了解して行っている。一般病院に行ったって、間違いなく「要検査」になるに違いなく、だったら初めからここに来た方がいい。
…だから、今回は「えっ!」と思ったのはお金のことではない。
受診システムが変わっていたことだ。
初診扱いなので、初診用の書類を書いて窓口に出す。
そうしたら、窓口スタッフ、パソコンを操作し「1年前にかかってみえますね。住所は変わっていませんか?でしたらこの書類は不要です」といって、目の前で書類を二つ折りにし、シュレッダーにかけてしまった。
うそやろ。去年まで、それ、書かされたぞ。
それだけではない。
今までは、今日はマンモグラフィーとエコー検査のみ、そして検査結果を聞きに行く日を予約し、初めて医師と相対するというシステムだった。マンモもエコーも異常がなければ、医師は結果とセルフチェックについて話すだけで、触診はしなかった。
ところが今回、いきなり診察室に呼ばれ、医師が「触診」と言い出したのだ。
今日の私は、丈の長いワンピースの下にスパッツを履いていた。
触診のためには、ワンピースを脱がなくてはならない。
一見してそうと分かった医師曰く、「服の上からでいいですよ」。
だが、運の悪いことに、今日の私はカップがバンバンに入った下着を身につけていた。
そんな上から触ったって、何が分かるというのか。
乳がんがあるかないかを検査しに行っているわけで、どうせ触診するのなら、そしてその分、お金を取るんだから、是非じかにしてもらいたい。
カップの上から触ったって、何も分かりはしない。
まあ、医師にしてみれば、いずれマンモやエコーのデータが見れるし、私自身が問診票で「何も異常はありません」と書いているからいいのかもしれないけど。
いきなり触診があると分かっていたら、もっと脱ぎやすい、めくりやすい上衣を着ていったし、下着もゆるゆるので行った。
いつからこのシステムに変わったのか。
そんなこんなで、いろいろと腑に落ちないまま、病院をあとにした。(明日に続く)
検査など 決してしないと 友は言い
鞠子