もう大分前から、新聞の折り込み広告が激減した。
新聞は、購読数が減る一方。広告主も、十分な効果が見込めないから折り込みをしないのだろうと思う。
ただでさえ減った折り込みチラシなのに、今日、ハタと気がついた。
やたらと「買います」チラシが多いのだ。今日など、入っていたチラシは全部買取業者のものだった。
普通、折り込みチラシというのは、「こんなに安いです。買いに来てください」というスーパーや家電量販店のチラシをイメージする。
だが今や、「お宅にあるものを売ってください」が大多数なのだ。
物価高で不景気で生活が苦しいから、「買う」のではなく「売る」。
今や、「買ってくれ」は人の心に響かないのかもしれない。それより、家にあるものを「金に換える」ほうが先決だ。
チラシ一枚で世相が見える。
うずたかく 積もる文庫 売る気なし
鞠子