働き手が減り続ける日本について、リクルートワークス研究所の研究員さんが、
「人工知能やロボットの活用で生産性を高めていけば、日本経済は維持できる。男性の長時間労働に頼っていた昭和が終わり、令和の時代は女性も高齢者も、自分のペースで働きたいだけ働く世の中になる」と言っていた。
そうかなあ。
私はどうにもそんな楽観視ができない。
私が社会人になったころ、職場には「電話とファックスとワープロ」しかなかった。
スマホも携帯ももちろんなく、ポケベルですら、持たされていたのは一部の上司のみ。
それでも仕事は十分回っていた。それどころか、今より時間的にも精神的にも余裕があった。
パソコンでの仕事が当たり前になり、全員がスマホを持ち歩き、メールやラインでリアルタイムにやり取りできるようになった今、せわしくてイライラしてならないのはどうしてか。
自分のペースで働きたいだけ働く。
それで食べていけるか。
そして、自由な時間が増えるか。
私には、どうしてもそうは思えない。
水の中 電子音から 逃れられ
鞠子