仕事でとある大学病院のとある診療科をネットで調べていた。
主任教授から非常勤医員まで、全部で31名の人が写真付きで載っている。
その全員が、「平成もしくは令和年の卒業」であることに、正直びっくりした。
昭和の間に医師になった人は、1人もいないのである。
たまたまこの診療科だけがそうなのかもしれないが、これは少々ショックだった。
私の母は大正生まれで、年代が違うことをそれをずいぶん小ばかにしていた。
だが今や、昭和生まれは、平成でもなく令和でもない。
大正生まれは「1代前」だが、昭和生まれはすでに「2代前」なのだ。
考えてみれば、ごく当たり前のことなのだが、へこまずにはいられない。
年老いたことが、あちらからもこちらからも突き付けられる今日この頃。
懸命に 老いから逃げる 転び病む
鞠子